cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

おやつを作ろう!

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おやつの事

 最近「真面目に」おやつを作ることに取り組んでいます。毎日子供も大人も楽しみにしている
おやつの時間。とにかく何かしらの手作りのスウィーツを作ることにしている。

 ひとつは今までは下の子供が生まれたばかりのこともあって中々作るという訳にもいかない
状況だったのが最近は姉弟で仲良く遊んでくれるので時間が少しばかり取れるようになったこと。

 もうひとつは、売っているお菓子が美味しくない・・・・というのが最大の理由。
なんというか、何を食べても同じような気がする上に、とにかく美味しくないとしか言いようが無い。
 しかも屋久島にはパティシェや菓子職人がいるような店は無いので、所謂「甘い物」の調達は
スーパーかパン屋さんくらいしか無い。それ故に上品な甘さの和菓子だの目にも嬉しい洋菓子などは
取り寄せでもしない限り一切手に入らないのは当然、危険な食品やら危険そうなものやら、
はっきり言ってよくわからない物やらが山ほど入っている、流通品のお菓子を買うしかない・・・。

 例えば危険なのはマーガリンやファットスプレッドアステルパームサッカリン、赤色104号
106号、2号、ソルビン酸亜硝酸塩などなど・・・・。
 よくわからない物は、増粘多糖類だとか乳化剤だとか酸味料だとか、添加の目的とする処は
わかるけれど、実際にどんな種類や物が使われているのかわからないので、危険なのか
まぁ大丈夫なのかも解らない、という記載の代物も沢山ある。

 お金払って、美味しくない上に危険かも知れない物を食べたいとは思わないので
結果的に作ることになってしまう。自分の作った物が特別美味しいとか言う訳ではないけれど
やはり子供たちにとっても作った方が良いとは母親なら誰しもが思うこと。素材や味付けの調節も
ある程度納得のいくところでまとめられる。

 我が家は幸いに、アレルギー等のトラブルが一家揃って全く無いので特別食品にタブーは無い。
おやつ・スウィートというのは一日の中で少量をお茶などと共に、食べる時間や団欒のゆったりした
空気なども含めてホッとしたり楽しんだりする、謂わば「楽しみの食」と私は位置付けている。
だからバターや卵、牛乳も使います。その日の気分や体調、気候や手元にある材料とも相談しながら
「今日はクリームやバターでリッチに」とか「今日は野菜や寒天でヘルシーに」などと様々に
楽しんでいます。ただ幾つか気をつけているのは「マーガリンや植物性ホイップの様なニセモノの
食品を使わない」「寒天のように原料や製造工程が解り安心な物を使う」「精白糖は使わない」
「小麦粉にも胚芽やふすま、ライ麦粉、黄な粉等を加える」、そして「少量を皆で頂く」といった点。
てんさい糖や粗製糖でつくる御菓子は味も外見も素朴なものになるけれど、身体にも舌にもやさしい。
年に何度かお誕生日やお節句やクリスマスなどの特別な日だけは「ハレの日」だから素材の色が
キレイに出るグラニュー糖を使ったりもします。

 明治になるまでの日本では、甘い物といえば果物や甘酒、蜂蜜、水飴くらいな物で、よほど
裕福でもない限り、所謂「御菓子」というものはお祭りやお節句以外ではあまり口にしていな
かったものです。子供たちにとっては庭になる柿や無花果、野山になる桑やイチゴ、山桃、あるいは
畑で取れるトウモロコシや枝豆、落花生などの豆類が普段のおやつでした。これらの果物や野菜は
我が家の子供たちにとっても目の色が変る大好きな自然のおやつです。5月も近くなったこの頃は
長女は熟した実がないか庭にしげるラズベリーの茂みを毎日チェックし、桑の野性種「ヤマグワ」
の木を見上げて小さな実が黒く色付くのを心待ちにしています。

 甘い物に対する欲求というのは本能的なものだそうです。現代人ほど食物が豊かにある事のほうが
生物の歴史、人類の歴史の中では異常な事で、人間はいつも「もっと食べたいけど足りない」という
状況の方が普通だったらしいのです。その為に食べてすぐエネルギーになる甘いもの=糖分や澱粉質、
脂肪分に対する根源的な欲求があるのだそうです。だからクリームのたっぷり乗ったケーキが食べたか
ったり甘~いお饅頭やお汁粉が美味しいと感じるのは当然のこと。

 お節句やお祭りのハレの日に、甘いお菓子が食べられるのは季節の節目節目にこうした物を食べて
心身に英気や元気を養う為。「程々」「メリハリ」と言うことがキチンと管理出来れば御菓子は
立派な食養生に本来なりうると思います。

 それに何といっても、遊びに夢中になっていたり、嫌いな物を食べようとしない子供たちには
ちょっとずるいけど「オヤツあげないよ!」の言葉がよく効きます(笑)
そんな我が家のオヤツ、ぽちぽちレシピとしてこれからあげていきます。
写真はサツマイモのプリンと白ワインのゼリー。レシピは後日に。