cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

味醂とお屠蘇

味醂とお屠蘇

 先日、買い物の際に大ボケをしてしまい料理酒と間違えて「みりん風調味料」を
買ってしまった。料理酒のボトルだ思い込んで買い物かごに入れてしまい
家で使う段になって
「えっ!!!何じゃコリャ???」

今まで一度も買ったことのない、ニセモノの味醂・・・・・。
本当は料理酒も安いので良いから日本酒にしたいのだが
流石に値段がコスト高になるので実行できない。

うっ・・・・ま、不味い・・・・!

甘さがイヤらしくてくどい!!

あぁ~~なんて失敗を~~!!

料理の味も何か、甘さがくどくてスッキリ仕上がらない・・・。

でもお金出して買った物を捨てたり、使わないで置いておくのは
家計を支えているお父さんに申し訳ない。無くなるまでは我慢してポチポチ使うか・・・。
トホホ・・・。

 本物の味醂はお酒とほぼ同じ工程で作られる発酵食品。
原材料は「もち米・米麹」、あと発酵の過程をスムースにする為の
醸造用アルコールや糖類が添加されていることがあるが、まぁその辺りまでは許せる範囲。

かたや『みりん風調味料』
水飴・米・米麹の醸造調味料(一体これは何だ?)・醸造酢・糖蜜・調味料。
何なんだこれは・・・?
ようするに味醂のような風味をした砂糖水か・・・?

こんなの間違ってもお屠蘇なんかに使えんぞぉ~!!

今はお正月のお屠蘇といえば、日本酒を召し上がるおうちが多いと思いますが
本来お屠蘇というのは大晦日の晩かその前の晩に、味醂に「屠蘇散」という調合漢方薬
漬け込んだ物をいただく、いわば甘い薬種みたいな物が本当。
最も関西では日本酒に浸すようですが、昔のお酒、しかも京都・伏見辺りのお酒は
とても甘いお酒でしたので、さほどの違いは無いでしょう。

屠蘇散は今でも年末には漢方薬店で売られているところもあります。
内容は 桔梗の根・浜防風・桂皮・和山椒・百ジュツ。
これらは香りが高く、健胃効果や発汗作用・去痰・利尿など主に万病の元の風邪に
効果のある漢方薬類。

一年の初めに屠蘇の効能と、これらの漢方薬のもつ香りで身体の内から邪気を払い
一年を健康に過ごすという願いがこめられた物。

飲み方は一家の若い順から。

今年のお正月、お試しになっては如何でしょう?