cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

お揚げは自家製がオススメ!! 厚揚げメニューは如何?①

 屋久島の我々が住む集落には島内人気No1といわれるお豆腐屋さんがある。
沖縄や山間の堅豆腐に似た味わいのしっかりとした木綿豆腐ひとつのみで頑張るお豆腐屋さん。

気さくで活動的な奥さんは元々屋久島生まれの地の人だが、
頑固一徹職人風のご主人は奈良の人だそう。奥さん曰く、
「私が屋久島で豆腐屋をしたくて、主人に修行させて連れてきたの」だそうな。

 もちろんここの豆腐は美味しい。豆腐は家庭でも作れる食品だが、昔、山間部では
ハレの日の料理のひとつだっただけあって作るとなるとそれなりに時間がかかる。
「よし、今日の晩御飯は湯豆腐!!」
等と思い立ってすぐに準備できる代物ではないし、何よりここの豆腐は美味しいので
餅は餅屋ということで豆腐は購入している。その名も「永田の豆腐」。
 
 とはいえ、午前中に入荷して昼過ぎには売切れてしまうので入手するのは
予約しておくなり、午前中早い時間に買いにいくなり、それなりに大変です。

壮年の夫婦二人だけの家内制手工業なので、お豆腐を作るだけで手一杯。
厚揚げや薄揚げなどは法事用に予約が入ったときだけ作るので、普段は入手不可。

 移住して間もない頃、村にある自称「コンビニエンスストアー」のおばちゃんに

「お揚げさん、無いですか~」

と聞いたら、

「自分で揚げたらいいじゃん!」

と軽く言われてしまった。

そっか、そうだよね~。自分で揚げればいいんだ~~!!!

と、そのとき少しばかり目から鱗状態だったのを覚えています。

 自慢じゃないけれど、私は屋久島に来るまで京都大阪から外に殆ど出た事がない人間。
京都生まれの私の母は、お揚げさんは豆腐と一緒にいつも豆腐屋さんで買っていました。

京都は大都市といって過言でない割に、上質の地下水に恵まれていて水が美味しい。
 (京都市の人間は水道水を使わずに井戸水を使っている人、相当多いんです。)
美味しい豆腐屋さんが街のいたるところにあるので、どうやら買ったほうが安くて美味しい
という土地柄だったのでしょう。

 幼少時がそんなわけだから、私自身も豆腐やお揚げは、何となくお店で買う物だと
思い込んでいた訳ですね。

 でも厚揚げ・薄揚げとも豆腐を揚げた物。豆腐があれば家で当然作れるわけですね。

作り方はいたって簡単。しっかりとした木綿豆腐があればOKです。絹こし豆腐は
扱いづらい場合があるし、揚げるのなら木綿の方が美味しいと思います。

①木綿豆腐を厚揚げなら厚さ3cm~3.5cm、薄揚げなら1~1.5cmくらいの厚さに
 切ってよく水切りしておきます。
②中温くらいの油でゆっくり両面に色がつく程度に揚げて、よく油を切ればOK。
 
 ※ポイントはゆっくり中火か中火より気持ち弱めで揚げる事だけ。
  我が家では厚揚げは2~3日中に食べて、薄揚げは多めに揚げて冷凍保存して使っています。

 ※揚げ油にはキャノーラ油等がオススメ。我が家では風味のよさと酸化しにくい、
  パリッと揚がる等の理由で揚げ物はごま油とキャノーラ油を1:1で混ぜて使っています。

  市販の安いサラダ油は非常に酸化しやすい大豆油が主原料。遺伝子組み替えの問題や
  製造過程の農薬等、安い大豆油には心配がたくさん。使わない方がベターです。