cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

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良い油・悪い油 その②

 次に考えたいのが油の性質。

 油の主成分は脂肪酸。これにはラード等の動物性脂肪である飽和脂肪酸と植物油である不飽和脂肪酸
別れ、さらに不飽和脂肪酸はオメガ3・オメガ6・オメガ9と言う3つに分類されます。
 
 動物性脂肪の過剰摂取は血液をドロドロにしてメタボリックの元となりますが、寒い冬や極度の乾燥
地帯では身体を温め、守る大切な栄養源でもあります。

 一方、通常血液をサラサラにすると言われる植物油も、オメガ6の過剰摂取や偏重は細胞膜を堅くして
細胞レベルの血液や酸素・老廃物の新陳代謝を妨げ、アレルギーや血栓を促進します。
 
 逆にオメガ3に偏る、過剰摂取になると細胞膜がゆるゆるで張りがなくなるので、これまた困り者。
ただし、現代人は総体的にオメガ6の過剰摂取気味のようです。

 オメガ3は、脳細胞の神経伝達を行う受容体と言う重要な部分を構成する為に使われます。
現代人のようにオメガ3が不足気味の状態では代わりにオメガ6やもっと危険なトランスファット
などの脂肪酸が代替として使われることになります。乳幼児期の一番大切な脳の発育や、人格形成にも
これは大きく影響する事になりますし、アトピーなどのアレルギー原因でもあります。
妊娠中の母体と胎児にも注意が必要です。

 主な油脂と性質は次のようになります。    

     動物性脂肪   高オレイン酸  高リノール酸   高αリノレン酸  魚脂肪
                    (オメガ6系列)     (オメガ3系列)
主な油脂 バター・ラード  オリーブ油  コーン油・大豆油 アマ二油・シソ油 DHAEPA
             キャノーラ油  紅花油・サフラワー油 
酸化し易さ  しにくい  しにくい     しやすい     しやすい   しやすい
血中コレステロール  上昇    下降       下降      下降     下降
ガンへの影響  あり    特になし     あり      特になし   特になし
アレルギーへの影響 特になし  特になし    免疫力低下    免疫力上げる 免疫力上げる  


 総体的にはオメガ3が2から4に対しオメガ6が1くらいの割合で取るのが好ましいとか。
ただし、オメガ3系・魚(青魚系)とも酸化しやすいの、保管・摂取には注意が必要です。