cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

まだまだ寒いが春の気配・・・千枚漬けとキムチ作り

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 2月頭。立春を迎えたかと思ったら、畑の聖護院蕪や大根が一斉にトウちをはじめた。
屋久島といえど沖縄や奄美ほどトロピカルではないので、まだまだしっかり寒いのだが
植物は確実に春への準備というところ。

私達の住む集落は日本海側、つまり北陸や山陰と同じ気候条件なので
冬は北西の冷たい季節風がビュウビュウ。しかもその風が九州最高峰を含む山岳に
ぶつかって冷たい雨を降らすので冬の間は9割方は暗い曇天か雨。
 
 移住後体験した最低気温は5℃なので本州よりは暖かいには違いないのだが
お日様が出ないとのでホント寒いです。たまにお日様が出ると拝んじゃいます。
きっとイギリス人もこんな気分で冬を過ごすのでしょうねぇ。

 それはともかく、うかうかしていると大根にスが入ってしまうので漬物にすることに。
人間の都合ではなく植物に追われての漬物作りです。もう少し早めにやろうといつも思うのだが
毎年「あっ!」てな調子で慌てての作業。だって手間ですから・・・。
特にキムチは何だかんだいって午前中いっぱいかかってしまうので、取り掛かるのに
少しばかり勇気がいるのです。

蕪は私の大好きな千枚漬け。母が京都人な事もあって京教漬物大好きなのですが
こちらでは「すぐき」や「柚子大根」はおろか、着色料と合成調味料バリバリの
偽物の柴漬けすら売ってないので淋しい限り。

自分でつくるしかありません。こちらはまぁ割合すぐに出来ます。

冬といえども元気な超ミニカメムシのような虫に喰われまくってボロボロの白菜も
これ以上成長が望めそうにないので景気よく引っこ抜いて、大根と共にキムチに。

まず大根と白菜を塩水につけること一晩。

昨年夏に湯人が韓国に仕事に行った際にゲットしてきたアミ海老の塩辛・自家製の塩辛、
リンゴ・冬場今ひとつ元気がないニラも庭の畑から持ってくる。
昆布と煮干で濃い目取った出汁。人参は千切りにして塩もみ。
冬中、主人がせっせと生産するどぶろく酒粕少々。
蜂蜜も大さじ1杯程度、これは美味しいキムチを作ってくれる菌たちへのサービス。
そしてキムチといえば唐辛子。3年程前、韓国で買ってきた種から育てた自家製唐辛子は
いまや土着野生化して勝手に生えてくるので唐辛子はいつも売るほどあります。
乾燥させたものを、ミルサーで粉末に。

 余談ですが韓国産の野菜の種子を日本で栽培すると、韓国で食べる物より必ず味が濃く
固めの物ができます。韓国ではニラを生でサラダ風に食べますが我が家のニラは味も香りも
濃すぎてとても生食向きじゃありません。

 陽射しが強すぎるのか、韓国在住の日本人曰く「韓国は土地がやせてるから
みんな味が薄いんだよ~」説が正しいのかは定かではありませんが・・・。

おっと、忘れてはならないニンニクと生姜のすりおろし。我が家のニンニクは
沖縄の島ニンニク系統らしくすごく小粒なので皮むきが面倒。

大雑把に言えばこれらを混ぜたソースというか、キムチの素を白菜の葉の間に丁寧に
塗り大根と共に漬け込むのです。本当は大根と白菜ではこのキムチの素のレシピが
違っていて別々に漬け込むのですが、その辺りは我が家では省略。
冷蔵庫も20年近いと思われる老体で図体の割りに入らないので、なるべくコンパクトにしたい。

ちなみに我が家ではジップロックの袋を2重にしたものを使用。冷蔵庫にコンパクトに
入れやすいし、何よりキムチの匂いが漏れない。
食べ終わったら捨てられるのも魅力。ちょっと勿体無いと思うのですが、キムチに使った
入れ物はキムチ以外使えなくなります。陶器やガラスは大丈夫ですが長く使ってると
やはり匂いが染み付いてしまうので結局それ以外使えなくなるのが難点なのです。