cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

またもや久々の更新!屋久島は初夏の気配です。

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 気が付くと前回の更新から2ヶ月以上・・・。あまりの怠惰な更新ぶりに
呆れている方もおいでかもしれません。

 写真は4月1日の我が家の裏側に面した田んぼの光景。今年は農協から購入する
苗の都合で田植えが例年より2週間も早く始まり、4月頭には一面に広がる水田に
白鷺舞う農村風景が出現。水田の向こう側には地元民が崇める霊峰・永田嶽が
山桜と新緑に彩られた山々を従えてそびえています。

 もっとも苗作りも自家製の我が家では、4月も下旬の今ごろになった現在、
せこせこと手植えでの田植えの真っ最中!

 しかも今年は不耕起での稲作を試みている為、草ボウボウの田んぼの中で
スコップで穴を掘り、そこに苗を植えるという作業。水を入れたときに苗が
浮かないようにしっかり土も押さえてやらないといけないので、手間の掛かること!

 田植え機で2時間くらいの内に1反の田んぼを植え終わり、1週間後には除草剤を
散布して草の殆ど無い、いわゆる美しい水田を作っている地元の人達の好奇と不信の
眼差しを集める我が家の田んぼです。

 主人曰く、今年のテーマは「金を使わない稲作り!」
苗も自家製(勿論種籾は去年収穫した米)、機械も使わないから昨今やたらと
値上がりしている化石燃料も使わない。肥料はこれまた飼っている鶏の鶏糞を使用。
その為に冬の間、稲作や自然農関連の農業本を各種熟読、苗作りにも恐ろしく細やかに
日々気配りでいそしんでいた主人は「これで米が出来たら丸儲け!!・・・・。」と、
のたもうておられます。ま、出来ればの話ですが。

 春、3月になるとそれまで毎日どんよりとしていた空は青く晴れ、海を鉛色に染めて
吹き付けていた冷たい北西風も止んで、急に暖かくなり始める感のある屋久島。
 (もっとも屋久島の南半分は冬も花咲き陽光あふれる南国ですが・・・。)
 春、ましてやお彼岸前後になると春野菜の種まき・夏野菜の苗作り、草取り、タマネギの
収穫や冬野菜の整理等々、農作業が急激に増えて多忙なスローライフは更に多忙に。

 在来種や固定種中心に野菜を作っている我が家では、この時期また秋から冬に播く為の
種子を採取する作業も欠かせません。
 レタスなどは比較的採取が簡単な野菜のはずなのですが、油断すると春1番からはじまる
春の嵐やその後の菜種梅雨に折れたり腐ってしまったりと、採種できないこともしばしばです。

 というわけで、とてもじゃないですがPCに向かってブログを書いている暇がありませんでした。
何せ、米作り・野菜作りとも日々食べる食糧の生産ですから最優先です。
 そういう意味では、ネットやブログなどPCワークはエネルギーを消費する一方かな?
という気がします。
 もっとも屋久島では子供の服もネットじゃないと中々充分に入手できない僻地ですから
PCやネットはないと困る代物でもあります。でもこういう本当に必要としている地域には
一向にプロバイダー各社もブロードバンドを整備してくれない。
利用者が少なくて儲からないか、利用者の多い都市部から整備するのは当たり前ですが
資本主義経済の限界と言うか矛盾を感じたりもします。

 多忙なスローライフ、心ばかりはのんびりボチボチということで・・・、怠惰の言い訳(汗)。