パンのお供、スプレッド色々
不耕起田んぼの田植えがようやく終わり(なんと3週間!)、夏野菜の苗作り・植付け等が
一段落した最近。庭の桑の木が今年もどっさりと黒々と光る実を付けてくれました。
元来耕地面積が狭く米が決して充分には取れなかった屋久島では家々の庭に植えられているのは
食用になる木、有用植物の類が殆ど。つまり実用重視で楽しみや趣味性の高い花木やガーデニング
等と言う概念自体が無いに等しかったようです。
桑(お蚕さんの餌になるあの桑です)も屋久島ではかなりポピュラーに植えられている木で
園芸種とは違い、1cm程度の実がなる野性種のヤマグワと呼ばれるものです。
英名はブラックマルベリー。とにかく成長の早い木で、多少バサバサ剪定した所で翌年には
すっかり新しい枝が伸びて旺盛に茂っている点も台風常習地帯の屋久島では防風林としても
重宝されていたようですが現在では地元の人は殆ど見向きもしない植物と化しています。
「子供の頃はよう木に登って食べたけどなぁ~・・・」とのコメントが殆ど。
現在ではもっと甘いお菓子もあれば、果物も甘味の強くて大きな美味しい物が他に果物屋で
手に入るわけで、わざわざそんなものを採って食べなくても・・・というのが地元民の心情らしい。
戦前戦後の食べ物の無い貧しい時代のおやつだった・・・・みたいな感覚のようです。
たしかにこの桑の実、小さいし甘味自体はそれほど強くないのです。木からもいですぐ口にすると
爽やかな甘味が口に広がって美味なのですが、採取して少し時間が経つと何故か甘味が薄れてしまう
ようで、我が家ではもっぱらジャムに加工しまいます。そのほうが長く楽しめるし、この小さな黒い実、
ジャムにして少量のクエン酸を加えるとキレイな濃い赤紫色になってお菓子の材料としても
中々見栄えがよく重宝なのです。
この初夏の時期、朝食の食卓は何種類かのジャム・スプレッド類でとても賑やか。
八百屋で見切り品の傷んだ苺を買い占めてきて作った苺ジャム、庭で取れた桑ジャムが登場。
冬のタンカンで作ったタンカンジャムや甘夏のママレード、昨年漬けた梅酒や梅シロップから
取り出した梅で作った梅ジャムもまだ少し残っています。無糖のピーナツバターと練りゴマを
ブレンドしたバターも最近我が家では定番のスプレッド。ピーナツバターは体を冷やす作用が
強いらしいので練りゴマとあわせることで中和しているのですが結構美味です。
それから無農薬有機栽培のオリーブオイルに天然塩を加えた物もレギュラーメニュー。
これだけあると、バターはすっかり脇役で動物性脂肪の軽減にもGOODです。
季節の時々に入手できる果物類で作るジャムはちょっと酸っぱかったかな・・・?と思うくらい
砂糖も控えめですが、これもまた季節の楽しみの一つ。
(甘めにしたつもりでも酸っぱいことが多いので、市販のジャムの砂糖使用量は
半端な量ではないということがわかります。砂糖の量が少ないと言う事は
カビや発酵が起きやすいという難点がある訳ですが・・・。)
ちなみに我が家ではジャムは土鍋に七輪で炊きます。土鍋だと熱のあたりが柔らかいですし、
金属の鍋は種類によっては腐食の心配があるからです。練炭の炭火でのんびりコトコトと
ジャムを炊いていると、そのうち家中に甘い果物の香りが満ちていって、ささやかな幸福感を
味わえるのも魅力。
ただ桑の実など、収穫作業は油断すると雨や風ですっかり実が落ちてしまうので、
結構追われ追われての作業になりがちなのが難点です。
写真は朝食の食卓です。いつもの事ですが食べてる最中の撮影で失礼・・・。
一段落した最近。庭の桑の木が今年もどっさりと黒々と光る実を付けてくれました。
元来耕地面積が狭く米が決して充分には取れなかった屋久島では家々の庭に植えられているのは
食用になる木、有用植物の類が殆ど。つまり実用重視で楽しみや趣味性の高い花木やガーデニング
等と言う概念自体が無いに等しかったようです。
桑(お蚕さんの餌になるあの桑です)も屋久島ではかなりポピュラーに植えられている木で
園芸種とは違い、1cm程度の実がなる野性種のヤマグワと呼ばれるものです。
英名はブラックマルベリー。とにかく成長の早い木で、多少バサバサ剪定した所で翌年には
すっかり新しい枝が伸びて旺盛に茂っている点も台風常習地帯の屋久島では防風林としても
重宝されていたようですが現在では地元の人は殆ど見向きもしない植物と化しています。
「子供の頃はよう木に登って食べたけどなぁ~・・・」とのコメントが殆ど。
現在ではもっと甘いお菓子もあれば、果物も甘味の強くて大きな美味しい物が他に果物屋で
手に入るわけで、わざわざそんなものを採って食べなくても・・・というのが地元民の心情らしい。
戦前戦後の食べ物の無い貧しい時代のおやつだった・・・・みたいな感覚のようです。
たしかにこの桑の実、小さいし甘味自体はそれほど強くないのです。木からもいですぐ口にすると
爽やかな甘味が口に広がって美味なのですが、採取して少し時間が経つと何故か甘味が薄れてしまう
ようで、我が家ではもっぱらジャムに加工しまいます。そのほうが長く楽しめるし、この小さな黒い実、
ジャムにして少量のクエン酸を加えるとキレイな濃い赤紫色になってお菓子の材料としても
中々見栄えがよく重宝なのです。
この初夏の時期、朝食の食卓は何種類かのジャム・スプレッド類でとても賑やか。
八百屋で見切り品の傷んだ苺を買い占めてきて作った苺ジャム、庭で取れた桑ジャムが登場。
冬のタンカンで作ったタンカンジャムや甘夏のママレード、昨年漬けた梅酒や梅シロップから
取り出した梅で作った梅ジャムもまだ少し残っています。無糖のピーナツバターと練りゴマを
ブレンドしたバターも最近我が家では定番のスプレッド。ピーナツバターは体を冷やす作用が
強いらしいので練りゴマとあわせることで中和しているのですが結構美味です。
それから無農薬有機栽培のオリーブオイルに天然塩を加えた物もレギュラーメニュー。
これだけあると、バターはすっかり脇役で動物性脂肪の軽減にもGOODです。
季節の時々に入手できる果物類で作るジャムはちょっと酸っぱかったかな・・・?と思うくらい
砂糖も控えめですが、これもまた季節の楽しみの一つ。
(甘めにしたつもりでも酸っぱいことが多いので、市販のジャムの砂糖使用量は
半端な量ではないということがわかります。砂糖の量が少ないと言う事は
カビや発酵が起きやすいという難点がある訳ですが・・・。)
ちなみに我が家ではジャムは土鍋に七輪で炊きます。土鍋だと熱のあたりが柔らかいですし、
金属の鍋は種類によっては腐食の心配があるからです。練炭の炭火でのんびりコトコトと
ジャムを炊いていると、そのうち家中に甘い果物の香りが満ちていって、ささやかな幸福感を
味わえるのも魅力。
ただ桑の実など、収穫作業は油断すると雨や風ですっかり実が落ちてしまうので、
結構追われ追われての作業になりがちなのが難点です。
写真は朝食の食卓です。いつもの事ですが食べてる最中の撮影で失礼・・・。