ジェイコブス・ラダー
寒風吹きすさぶ中、犬の散歩。
正直あまり行きたくはないのですが、
我が家の狼MIX犬・ドンちゃんは、シェパードやハスキーの血も入っている為
寒さにはやたら強く、冬は超~~元気!
そのため夏は暑さにだらしなくバテています。
そんなある日の空の光景。
携帯写真なのでイマイチですが、暗い空から光が差し込んで宗教画です。
降りてくるのは天使か天人か、はたまたキングギドラか・・・・。
この現象(というほどのものでもないかな)、西洋では
ジェイコブズラダー、または天使の梯子とよぶのだとか。
聖書に出てくるイスラエル建国にまつわるお話。
雨が多く、曇り空も多ければ、風もよく吹く屋久島では
頻繁に見える光景ですが、それでもかなりの割合でドキドキするほど
神々しかったりドラマチックだったりする光景が空に広がります。
雨上がりや、雨の合間には山々からは
いくすじもの白い水蒸気が天に立ち上っていくのですが
無数の竜神たちが空に昇っていくようで
成程、竜が古代から水神と崇められ
あらゆる水の循環と風を支配する神と考えられていたのが納得できる光景です。
いえ、やはり水に空気に、あらゆる日常の微細なところにこそ
神々が宿っているのでしょう。
こんな光景は実は都会にいてもほんの少し注意を払えば
たくさん見ることができます。
街路樹を斜めに照らし出す光に秋の気配を感じることもできるし、
取り残されたような小さな公園の楓や銀杏の木に彩や
そのままドライフラワーやリースにして飾れる実が、
すっかり乾いてなっていたり・・・。
私たちはささやかな日常の中の、そんな光景に
心を止めることを忘れがちなんだな・・・と
この島に来てから実感することがよくあります。
季節の移ろいも、神様たちの存在も
私たちに心を止める余裕も、日常を細やかに生きる誠実さも
失いつつあるから見えてこないだけなのかもしれません。