cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

野菜を自給するということは・・・

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本日の晩御飯は、「さてどうしよう・・・。」
 
およそ主婦をしている人はみんな毎日悩むのが、これですね。
 
野菜を自給している暮らしでは、結構これが本当に悩みの種です。
何故って・・・・
季節の恵みをいただくということは
季節にとれるものが毎日毎日続くということでもあるのですよ~。
 
ちなみに冬の王者は大根。
我が家では聖護院大根と宮重大根という味も形も異なる2種類を育てています。
あとは蕪が2.3種類。
11月ごろから間引き菜を食べ始めて12月からは
毎日毎日大根の日々が続く・・・。
もちろん他にも里芋だのサツマイモだの菜っ葉類だのもあるので
それらを組み合わせてメニューを組んでいくわけですが
やはり限りがあります。
 
それに寒いとやっぱり暖かい料理中心になるので
サラダとか和え物とかエスニック系は中心のお惣菜にはなりにくい。
 
2月も終わりになってきて暖かい日が続いたりすると
大根白菜ブロッコリー、その他菜っ葉類は
みんなニョッキリ董立ちしてきます。
そのまま放っておけば
畑はあっという間に黄色い菜の花の花盛り~。
 
てなわけで、焦って大根メニューが3食手を変え品を変え・・・という状態に・・・。
それだけではとても間に合わ無くなるので
切り干し大根はじめ乾物づくりにキムチに漬物と忙しい。
 
これが夏になると大根ではなくゴーヤーに変わるのです。
 
素人百姓の自家菜園では、品種や栽培作物の数を増やすの限度がある
なにより過酷な屋久島の気象下でうまく育たないものもある。
昨年はよくとれても今年はさっぱり…なんてことも普通。
 
人間様の都合で今日はマーボーナスが食べたいなぁ~などと思っても
冬には断じてナスなど採れはしないのだ .
 
自給菜園で暮らしていくということは
自然とメニューを考える為,、あまり良くはないオツムを
はたらかせねばならない!!
 
それでもって季節の一番勢いのあるものをいただくのだから
酵素たっぷり栄養たっぷり!!
ボケ防止にも良いのだろう。
 
そんな中、ひょっこり採れる変わり野菜はなかり嬉しい。
本日は紫のカリフラワーと金時人参
中々カラフルで地味になりがちな冬の食卓に有難い野菜です。
 
でもカリフラワーって一回収穫したらそこで終わりです。
ブロッコリーはでっかいトップを収穫しても
脇からどんどん小さいのが伸びてきて、結構長い間食べられるんですけどね。
 
あ~早く暖かくなってズッキーニが食べたいな。
でも夏には「早く白菜たべたいなぁ」などと
毎年思うんですよね。
 
人間根本的に贅沢で身勝手な生き物です。
だから先人は
「足ることを知れ」
 
と、教えているのでしょうね。
原発やエネルギー、お金も同じ。
人間はどこかで線を引いてその時の状況で満足することが大事。
際限なく欲するだけを叶えていけば、すぐ次の欲求が現れてくる。
 
冬には冬にとれる野菜。
夏には夏にとれる野菜。
それがシンプルで一番の幸せ。
 
肝に命じつつ今日の献立に頭を悩ませます。
そんな日々が送れることが一番の幸せでしょう。
 
だって放射能汚染されてしまったら
大地の恵みも自然の恵みもすべていただけなくなるんですから。
丹精した野菜も捨てなくちゃいけない。
山菜やキノコや山のご馳走も海のご馳走も食べられない。
まるで人間だけが自然の循環からはじき出されてしまったようです。
 
今の自分たちの日常の暮らしを本当に有難いと思うと共に、
福島原発の近くで暮らす人たちの気持ちを考えると
心が痛むこの頃です。