cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

Let's Walk!!

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 「駐車場はどこですか~」
営業していると1日に2回から3回は、こう尋ねられます。
 
このブログでもご案内していますが、Cafē水照玉は
店舗の前だとかすぐそばには駐車場はありません。
田舎とは思えない住宅密集地の奥まった処ですので
周辺もちょっとスペースがあっても全部私有地。
 
歩いて2、3分の道路沿いに村の人が共同で使っている
(使わせていただいている)私有地の隅に駐車していただくわけですが、駐車場からわずか2分程度、どんなにゆっくり歩いても5分かかることはない距離にも拘らず
駐車場を聞いた時点でそのまま来ないお客様がやはり
1日に1~2組。
 
「勿体な~い」
 観光というのは「光を観る」という字なわけですが、見知らぬ街の佇まいや
風景、それこそ光や風や植物といった風景そのものに身を置いて、常とは違う
空気を感じ味わうのが本来の旅や観光の意味だと私は考えています。
 そうすることで、自分や普段の生活に新しい風や発見や気づきがあり、
また戻る日常と自分にに、ほんの僅かかもしれないけれど変化や良い心境を
もたらしてくれることが、旅をする本当のメリットなのではないかと・・・。
 
 屋久島ですから縄文杉だの、白谷雲水峡の苔むす森だの、はっきり言って
都会暮らしには体力使うハードな観光名所はたくさんあります。
食事やお茶くらい車でぱっと乗りつけて、楽したいのかなぁ・・・?などと
思わないこともありませんが、やはり「勿体ない。」
 
 Cafē水照玉のある永田集落内は、どの家にも面するように水路が
さわやかな水音を立てて流れています。所々に見られる水路沿いの
石畳風の路地、水路の上に伸びた生垣のハイビスカスやパッションの揺れる様、
塀の上に「何故こんなものが?」と思うような、丸い石であるとか、浜に漂着した
ブイであるとかの不思議なオブジェ風の置物があったりする。
何故かガネーシャ置物がある家も・・・。
 
 特に珍しくもない、普通の住宅地ではあるけれど、水音に誘われながら
小さな路地のあちこちを散策するのは、実は私のおススメだったりする。
 
 ちょっと木々が濃い影を作る川沿いの路地や不思議な派手な彩色が施された
小さなお寺への入り口、山へと続くミカンが揺れる道々は、
南国色を感じさせる生垣の植物や雑草たちが息づき、
小さな子供の頃の冒険心、異界への入り口を除くようなワクワク感を
ほんの少し思い出させてくれる。
 
 そこには、人々の生活の営みの匂いがあり、それほど異国ではないけれど
たぶん普段の自分の日常とは少しだけ違う時間の流れと暮らしぶりや文化がある。
 
 お金を使って名所旧跡や有名スポットを駆け足でめぐるのではない、
旅の楽しみ方・・・。折角屋久島まで来るのであれば、そんな旅の楽しみ方も
あっていいように思うのですが・・・・。
 
 天気のいい日には道端で近所の商店で買った茶菓子と水筒のお茶で
道端Caféに興じる野良着姿のおばぁちゃんたちの姿を見ることもある。
 
 なんて和やかであたたかな光景だろう・・。うちの店なんかで飲むより
ずっといいじゃん~!!などと思ってしまうこともシバシバ。
 
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この写真は店へはいる路地入り口から撮影。
 
天気のいい日には右手の物干しにいっぱいの洗濯物が
お日様の下で揺れています。(笑)
 
さすがに足の悪い方とかには、申し訳ないなぁとは
思うのですが、みなさんもっとささやかな日常を
旅を自分の足で歩いてみることをお勧めします。
 
 最後にお願い。
店周辺に駐車できそうなスペースがあっても
決して駐車しないでください~。すべて私有地です!!
旅の恥はかき捨て、駐禁が来るわけでもないからいいでしょ!!なんてのは恥ずかしい行為ではないでしょうか?よろしくお願いしますね。