北海道小麦・パピリカ
以前(もう何年も前ですが~)このブログで「コユキ」という品種の
小麦粉を愛用していると書きました。「コユキ」は東京の目黒にある
天然酵母パンの「ワルンロティ」を経営されている大和田さんが
ご利用になられていることでも有名。
(大和田さんのお父様がコユキの開発者でもあられます)
お会いする機会もありました。
でもそのコユキ、今はもう一般に流通しない幻の小麦粉になっています。味は本当にピカイチ!!なのですが、栽培しにくく収量も
そんなにいいわけではない為だとか・・・。
我が家でも種モミを分けていただいて細々と栽培していますが
パンにして潤沢に使えるほどの量を作るには、畑の面積がまるで
狭いので思うようには収穫できません。
で、今現在使用しているのは北海道産の「春よ恋」のブレンド。
得られる味の深みが好きなので、気に入ってます。
で、以前から気になっていた、やはり北海道産100%のパピリカ。
日清製粉が北海道限定で発売している小麦粉だそうですが、今回初めて使用してみました。
感想は「かなりイケル!!」
国産小麦には珍しく窯で焼く段階でかなり縦伸びしてくれます。
もっちり感が強くて、コシのある粘りとほんわりと甘みを感じる仕上がり。
写真のようなカンパーニュが焼けました。
写真の食パンのような黄色味の強いパンが焼け、見た目にも中々
美味しそうな焼き上がりです。
しかも人気がありすぎて品薄で高価なハルユタカに比べて
断然リーズナブル!!
実は私、ハルユタカってあんまり好きじゃないんです。
確かによく膨らむのですが、味がイマイチ…な気がします。
国産小麦でダントツ美味しいのは「コユキ」以外では
やはり南部小麦。サクサク感の強いパンが焼けますが
かみしめるほど味のある、深みのある味わい。
吸水がイマイチよくなくて、カメリアとかイーグルなどの
カナダ・アメリカ産小麦に比べるとかなり扱いにくい品種です。
パピリカは南部小麦にちょっと似ています。吸水が
やはりイマイチ良くなくてコネが難しいかも・・・。
でも、もっちり感が強くて美味しい!!
これから春よ恋ブレンドに混ぜて使おうかな・・・・。南部小麦は名前の通り東北に栽培者が多いのも
ちょっと考えてしまいます。
大地の恵み・自然の恵みを素直に受け取れないこの頃がさびしいですね。