cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

秘すれば花、うん!

イメージ 1写真暗いなぁ・・・。
これは何でしょうか?つくづく自分の撮影センスのなさが露わだ・・(汗)
 
よぉ~く見てくださいね。
蕾から赤い花びらがのぞき始めた紅椿です。
 
私たちのミカン5本ばかりの小さな果樹園では、ただ今八重の紅椿が
盛りを迎えています。
 
ご存知のように椿は花開いたかと思うと、ポトリと花首から
あっけなく落ちれしまう花。艶やかな花開いた姿がとても短い花です。
 
かの利休翁は、蕾からわずかに赤がのぞいた時が最も美しいと
言われたとか言わないとか・・・・。
 
確かにまだ寒い早春もしくは立春頃の、あのほのかな障子からの
灯りだけの茶室では、床に飾られた椿のわずかに覗いた紅は
ハッと目を引かずにおられない、ちょっと凄まじいような美しさを感じることがあります。
 
美を謳歌するような華やかに開いた姿ではなく、これから盛んとする花の姿とその僅かな紅は
迸り溢れ出る生命力そのものだからかも知れません。
でもその椿は状態や環境が悪ければ、開かずに蕾ごと落ちてしまうことも多々あります。
明日、必ず開くとはわからない。それでも「今この瞬間」ありったけの力で咲こうとする花・・・。
 
人も同じ。
今日生まれても、明日には死ぬかもしれない。
今日平和でも、明日には大きな災害に合うかもしれない。
今、原発や戦争のないところにいるけど、運悪く事故にあって死ぬかもしれない。
 
じゃぁどうする・・・?
明日のことなんてわからない。今日と同じかもしれない、違うかもしれない。
じゃぁ、今を生きようよ!!目いっぱい、正々堂々と、顔を上げて
胸を張って、正しいではなく、自分が美しいと思う生き方をしようよ。
生命の力いっぱいいっぱい、子供たちに胸をはれる毎日を。
 
でもそんなことは声高には本当は言わない。
ただ黙って、黙々とそれをなしているから、花はかえって美しい。
何もかもを明け透けに派手に見せるより、秘するからこそより美しい花が見える。
 
秘すれば花…といったのは世阿弥
花とはなんだろう?美とはなんだろう?
 
うん、それは目の前の椿が教えてくれている。
私たちはこんなにも美しいものに囲まれている。
 
お金や経済を優先することは美しいのか?
答えは・・・。もうわかっていることですね。
 
わかっているのに、変わらない・・・人類って難しい。