cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

香炉と香炉台入手。道楽が止まらない!!

イメージ 1 先日掛け軸をGETしたのに続き、念願(てほどでもないが・・・。)の
香炉も2点入手しました。
 
 香炉。
 お香が流行っている昨今でもあまり需要がないのか
お茶席や旅館などでしか見かけない代物です。最近は
エスニックなテイストのモノや陶器製でもPOPな色形のもので
線香用が主流なのでこういう灰を入れるタイプのものは少ないようです。
 
 でもこれが実は曲者・・・。
直径・高さとも7cm~15cm位までのものが多く
小さいくせに、実は工芸品・美術品としての技術や芸術性が
やたらと詰め込まれているものが多いのが香炉なんです。
 
 コレクターも多くて、「わぁ、これ素敵・・・❤」などとオークションの
アンティークで見つけた物をちょっと入札すると
あれよあれよという間に5万円だの7万円だのになる物ばかり・・・。
 
 私の見る目もなかなかのもんじゃねぇか(笑)
 
いえ、別に私はコレクターでも何でもなく、お店でお香(それも渦巻き香)を炊きたいなぁと思ったのと
お手洗い用にもちょっと短寸の線香を匂い消し用にたきたいので・・・と思っただけなんですが。
 
 巷にあふれかえるインドやアジアのエスニック雑貨系は置きたくない!!!
どうせなら見て眼福になるような品のいいものが欲しいなぁ・・・と思ったのが運の尽き。
 
 やっぱ、欲しくなるんですよ~~宋代だの清代だののアンティークやら古伊万里だとか
古陶器の色絵の可愛らしいのが・・・。で、そんなもの置くとなると、やっぱそれなりの香炉台に
ちゃんと置いて眺めたいわね~などと思ってしまう・・・・(笑)
 
 でGETしたのが清代の青磁の三つ足香炉(手前)。4歳の末っ子が「可愛い~」と気に入っておりました。
9歳の長女は香炉台の方を見て、「この小さいテーブル可愛い!」。
 そうか、小さいテーブルに見えるのか・・・・。へぇ~、面白い・・・。何の知識もない子供の反応は
中々興味深いです(笑)ちなみに後方の染付のものはお知り合いの目利きの方からのレンタル品。
正確には香炉ではないようですが可愛くて、欲しくなってしまいました。でもレンタル・・・。
 
 古くから大事に使われて来たり、一つ一つてづくりされていた時代のモノというのは
やはり豊かです。作り手の品格や人格、想いみたいな色々なモノがにじみ出ているし
その時代の流行だったり好みみたいな空気もそこには込められていたりします。
 そうした中から自分が一目惚れしたり惹かれるモノを見つけて、あれこれ作った人や時代について
想像の翼を広げて眺めるのはとても心楽しい時間なのです。
 大量生産のモノにはない空気や気品が何よりあります。真贋であるとか金銭的価値とかではなく
そうした作り手の生命や気品が感じられる物、掛け軸なども同様に、そういうものを生活の一部として
日々眺めるともなく眺め、そうしたものを身近な肌身で感じる暮らしというのは豊かだと私は思うのです。
 
 子供たちにもプラスチックなきらびやかなモノばかりでなく、大量生産のチープなモノではなく
使う方も作る方も手間暇かけないといけない、一見面倒くさいもの、だけど人の心を豊かにし、
イマジネーションや教養を深めるようなものを暮らしの身近で見て感じていてほしいなと思います。
 作家の名とか、芸術的な評価とか、金銭的価値じゃない、自分の美意識みたいなものも
養っていけたらいいなと思うのです。世間の評価や周囲の人の意見も大事かもしれないけど
まず自分の頭と感覚と心と体から出るもの、導き出すものが無くては、と思います。
自分で考える事、自分がどう思うのか、感じるのか。流行や世間の潮流に流されないこと。
安易に周囲の意見や流れに乗ってしまわないこと。それは人が独立した一個人であるために
とても大事なことでもあります。
 
 とか言っても、香炉も掛け軸も私が眺めて喜んでるだけですが・・・。
9歳の長女は掛け軸を見て「1個1個の漢字は大体読めるけど意味わかんない~」と
のたもうておりました。漢詩、そんな難しいものでもないんだけどね・・・。