cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

入院中徒然

只今入院中です。
 一口で言えば「破傷風」でしょうか?
 
 稲刈りの最中に鎌で怪我をしました。もう刃物とはいえない様なナマクラでしたので
スピードとパワーでぶった切る!てな感じの使い方でしたので傷そのものは小さい。
ただ思いっきりガツン!と殴ったような状態で左手薬指の開放骨折というのが診断結果。
衝撃で出来た小さな骨片がレントゲン写真に、ポツリ、と写っていました。
 で、問題はその傷口から間接、骨の内部まで雑菌が侵入・繁殖。
 
ただの骨折だけならよかったんですが・・・・。
 
指の骨って足とか意外によく折れます。肋骨も同様。「痛いなぁ」などと思っていても
痛みに強い人の場合は知らないうちに折れて治ってることも多いのです。これは
スポーツや格闘技系のことをされている方だと経験ありの方も多いのではと。
 
 怪我したその日は次の日が雨予報だったこともあり、何も手当てらしいこともしないで
作業続行!暑さもあって、痛みはありましたが「農作業ハイ」な状態だったようです。
 
翌日からお盆期間でカフェ営業。
 
3日目から膿んで指が2倍くらいに腫れだしました。
あれ、ちょっとヤバイ・・・?
 
4日目、お盆のカフェ営業も最終日でなんとか終了。
おやおや、何となく左手全体が腫れてきた。肘の辺りまで時々鈍痛。
ううむ、これは本当にヤバイかも・・・・。
 
5日目の月曜日。歯医者の予約があったついでに外科の外来にて受診。
外科のお医者さん、一目見て
 「あ、これはヤバイ。形成外科にすぐ見てもらって!レントゲンと
  血液採取も!」
 即効でレントゲン撮影、血液採取後、形成外科へ連行されました。
 
 予断ですが私には外科と形成外科の違いが今もまるで不明です。
 
 形成外科受診。
 「貴方、これ最悪の状態です!指の切断も覚悟してね。2時からすぐに緊急オペです。」
 
 え、えぇ~~????
 間接と骨の中にまで感染しているとのこと。血液は骨髄で作られるらしいので
骨に感染したら最終は全身に回ることになるそうで。
 ただの怪我と気楽に考えてはいけません、死にますよ!とのお叱り。
 
 その後すぐに緊急オペ。膿みと骨片をかきだし、間接等を洗浄。皮膚の組織が
腐りかけだったそうで・・・。
 そういえば戦争映画とかで傷口が膿んで腐って・・・てのよくありました。
 
 それからは強制入院で一日4回の点滴による抗生剤の投与。何でも骨の中には
なかなか浸透しにくいのでどうしても必要だとか。一日2回、局部麻酔で傷口から
超極小の管を入れて関節の中まで洗浄。最初の5日間はドレーンという膿み出しの為の
超極小の管が傷口から挿入されたままでした。
 
 「あなたよくこれで仕事してたわね。痛くて普通出来ないはずです。」
またもお叱り。いや、まあ痛いのは痛かったんですが眠れないほどでもなかったし
普段から鋸や包丁でよく怪我するし・・・・。
 どうやら痛みとか苦痛にかなり耐性があるらしいですが、今回はそれが
裏目に出たようで・・・。
 
 で、只今入院中です。
病院って出産とは医者以外でお世話になったことないのですが、
看護師さんって大変な仕事ですね!
 
夜中もナースコール、ガンガン鳴ってます。
これ、本当に具合悪い人は少なくて8割くらいはお年寄り。
何か不安や気がかり、薬を飲んだのに飲んでいないような気がしてだとか
ほんのちょっとでも治療法や投薬が変わると不安になったりとかで呼んじゃう
お年寄りが多いんですね。
お手洗いに一人で行けない状態の方もいれば、オムツを替えて欲しい人も。
年をとると点滴もちょっとした事でずれたり外れたりしやすいようです。
 
お食事も食べさせてあげないといけない人がいますが、口に入れた端から
吐き出しちゃう人もいます。
 
客観的には「赤ちゃん帰り」すると言うのは本当なんだなぁ・・と。
幼児も自分が気になることや主張は繰り返ししつこく訴えてくる、というのは
子育てした方なら絶対経験あると思いますが、まさにあのままでお年寄りです。
 
そんな患者さんが大多数の病院で、明るく優しく丁寧に、の看護精神を
保つというのは実に大変でストレスも多いはず。
 
私が入院している総合病院は地元では診療ミスとか経験不足の若い医者が多い云々で
色々文句を聞くことも多いです。
でも屋久島みたいな離島にこんな大型の総合病院があること事態ありがたいことです。
離島の勤務は介護の必要なお年よりも多く、若くて体力のある医師が多くなるのも
必要であり仕方のない面も。だってベテランで腕のいい医師なら都会で幾らでも
高給の勤務先があるでしょうから、わざわざ田舎の離島に普通来ません。
 
実際に目の当たりにすると病院って本当大変。24時間勤務です。
 
看護師さんたちに自然に「ありがとうございます」という気になります。
多分ストレスのおおい看護師さんたち、「ありがとう」の言葉や感謝がなければ
続かないかもしれません。
だってみんな「普通の人」ですから。白衣の天使とは言うけれど天使でも
聖人でもないですよね。
 
学校の先生やおまわりさんも。
 
「先生」だから生徒みんなに公平で人格も優れていて教育にも熱心で・・・
などと親は求めがちですが、無理な話です。普通の人なんですから。
私も周りの若いお母さんたちはよく「あの先生は先生としてなってない」
「子供を安心して任せられない」という話題で盛り上がるのですが・・・。
それを言うなら、自分たちは「立派な親」でしょうか?という話に・・・(汗)
ならない所が人間の身勝手さ、自分のことは棚に上げ、なところです。
 
でも先生もただの人。我々親もただの人。
相性もあれば好き嫌いもある。気分のむらも偏見もあるのが普通。
 
そのことを理解した上で、「ありがとう」の気持ちでお付き合いする方が
何事も円満で上手くいくのではないのかな・・・・と思う次第です。
 
看護師さん、ありがとう。
お医者さん、厳しくお叱りありがとう。お陰で指、繋がってます。
普段くすり飲まないので抗生剤の利きが抜群のようで(笑)
 
欠点や不満に照準を合わせるより
美点や善い事、美しいことに照準をあわせる思考法、大事ですね。
そしてありがとう。
 
入院して思ったつらつら・・・です。