入院徒然 その2
入院徒然 2
未だ入院中です。
何故入院していなければならないか?といえば
一日4回抗生剤の点滴が必要な為。
私の場合、関節から骨の中に菌が入り込んでしまっている為
必要なのだとか。
骨の中には抗生剤が浸透しにくいので必要、とのこと。
厄介です・・・。
そんな訳で一日4回、看護師さんが点滴をセット・外すという作業に
来てくれます。
毎回、生理食塩水を注入してからセット・取り外しなのですが
そのたびに注射器・点滴用に腕に差しているチューブの蓋、
もちろん点滴液の入ったパック等のプラスチックゴミ発生。
消毒用の綿も一回分ずつパックされているからこれまたゴミ。
ついでに言えば包帯類も毎回交換のたびにジョキジョキ切ってしまうのでゴミ。
傷口と感染している関節等を洗浄するのに使う先が管状になった注射器もゴミ。
洗浄剤の生理食塩水は一回に使う50mlゃ100mlくらいの小分けボトルに
なっていてこれもやはりプラスチックゴミ。
薬品やピンセット、はさみ類なども一回ずつパッケージから取り出すので、
この包装も当然ゴミ。
流石に金属のはさみやピンセット類は業者に出して
また滅菌処理されるのだとは思いますが・・・
毎日驚くべきゴミの量です!
包帯、毎回捨てちゃうんですね?と質問したところ
「洗って、煮沸や消毒して乾かして、また巻き取る人件費の方がはるかに高い」
との回答でした。
ううむ・・・現代の日本では確かに人件費の方が高いかも。
戦争映画や昔の映画などでは、ナイチンゲールみたいな衣装の看護婦さんが
包帯を干したり巻きとっているシーンがありましたが、今は無い訳です。
点滴は直接血管に繋がっているから、それが同一人物のものでも
原則毎回交換なのだというのが看護師さんの回答。万一にでも血管内に何かの
菌がはいったら忽ち全身に回るから、だそうで成程成程と。
個人病院ならもう少し事情が違うかもしれない・・・とも。
一時、院内感染が問題になったことがありますが
どうもそれ以来、使い捨ては一層進んだようです。
とにかくすごいゴミです、とは看護師さんも言ってました。
そうだろうなぁ・・・・。
事情や理由を聞くと納得。
でも昔はそうじゃなかったのも事実。
院内感染まで行かなくても、雑菌が入ったりすることはあったのかもしれません。
だって私たちの体表には多くの微生物や菌が生息していて
それらが体を守ってくれているという事実もあります。
空気中にも人の立場から見て、ではありますが善玉・悪玉、そのどちらにでもない、
菌や微生物はそれこそ無数に存在してます。
カビやバクテリア類が原始の地球の海に最初に現れた生物で彼らの活動が
原始の地球の海を生物が発生・繁殖しやすい環境に整えていったのだという話も
科学雑誌か何かで読んだ記憶もあります。
少し前の時代の人までは、現代人ほど日常的に殺菌や除菌に神経を尖らせてなかったし
その分丈夫だったり、所謂、善玉菌や免疫力の働きも活発で多少感染しても
問題がなかった、とも考えられます。
それでも感染するのは、たまたま体力がない、体調の悪いとき。
つまり時の運・・・。あるいは運命・・・?
まぁ、普段から農作業でもチョコチョコ怪我してる私が
今回たまたま手術に入院なんて事態になったのも運が悪かったといえます。
一方で入院した日も、「たまたま」その日歯医者の予約があったので
ついでに見てもらおう、くらいの気持ちで予約がなかったら
手遅れになっていたかもしれませんし、その週に入っていた仕事の予約も
これまた「たまたま」キャンセルになっていて、入院してもOKな
状態になっていました。
まるで手術・入院をその日に出来るように、と思えなくもなく
運が良かった、神様の思し召し、と個人的には感謝感謝だったりします。
絶対安全とは言い難いけど、人の手で手間をかけて包帯や器具を殺菌・洗浄していた時代と
それらを大量のゴミと引き換えに、より安全・清潔に保つ現代。
どちらが良い、とは一概に決められませんが
こういう現場を見るとゴミ問題、減ることはないかもと思います。
いや、しかしプラスチック製品、石油が枯渇したらどうするんだろうなあ?
植物性プラスチックが主流になるのでしょうか?
コスト面で全然石油より高いと聞きますが・・・?