着物の話ではないのですが~。
杜甫の五言絶句だったと思いますが
花欲燃(花は燃えんと欲す)
という一節があります。
こちら永田では何故か桜より早く躑躅が
毎年咲きだすのですが、まさに今は
燃える様な花盛り!
お天気の良い日は本当に花の咲く周囲が
明るく光っているか燃えているような錯覚を
思える程に鮮やかです!!
さてそんな4月頭の屋久島も入学シーズン。
長女の中学校入学式がありました。
その入学式で物凄く不満と言うか、
兎に角驚いた事があります。
スーツをマトモに着こなしている人がほぼ皆無だーー!!
マジすか??
元々、都会と違ってホワイトカラーが圧倒的に少ない上に、セールスパースンの
ような身だしなみや外見に人並みより気を使う職種が無い島の事ですが、
いや、マジで本当にちゃんと正当な着こなしが出来ている人がいなかった・・・。(・_・;)
まずネクタイにディンプルが入っていない!結び目の下に作る窪みを
ディンプルというのですが、これに関しては40人近くいた父兄や先生方含め
ほぼ皆無でした!!これが無いとネクタイは台無しです!
首回りのシャツのサイズがあってない人が意外に多い・・・。
シャツもネクタイも締め付けられる感じが嫌でゆるゆるした物を選ぶ傾向が
多いようですが、シャツやネクタイは首にフィットした物をキチンとネクタイも
緩みなく絞めていないと、スーツそのものが貸衣装的になる上に、とにかく
だらしない格好になって式典には当然NG!シャツのネック周りはボタンをキチンと
止めた状態でゆとりは2cmまでくらいが常識です。
何だか常識を疑ってしまいますが、サイズのあってない物を着ている人も多し。
①肩幅が大きい
②ワイシャツの袖や襟がスーツから見えていない。
(襟はスーツの上着より1.5cm、袖口もやはり1.5cm程度出ていなければ
アクセントに欠けて間抜け。何よりスーツ本体の襟や袖口が不必要に
汚れます。)
③上着の丈が長すぎるor短すぎる。
お尻の下の線が隠れるか隠れないか、ギリギリ隠れる辺りが正統。
長すぎると貸衣装的で間抜け、短すぎると海外ではゲイだと思われます!
④パンツの丈が長すぎて靴の上でもたついている。靴が黒でない。
当然ですが裾が汚れます。
ほぼ100%だったのが、ジャケットのボタンを全部止めている!!!
スーツのボタンは二つボタンなら上一つだけ、三つボタンなら上二つだけ、
一番下のボタンは留めないのが正統です!!スリーピースはベストのボタンを
一番下は外しておくのが現代のマナーで常識です。全部しめているとスーツの
スーツたる命とも言えるシルエットが崩れて不自然なしわや型崩れの原因に!
同様の理由で、スーツは椅子などに座る時はボタンを外し、立ち上がる時に
ボタンを留めるのが正しいスーツでの身のこなし。
開けっ放しはだらしないだけです。しめっ放しはスーツが型崩れします。
これまた意外に多いのがラペル(襟の幅)とネクタイの幅が
イマイチあっていない人。スーツもネクタイも無いようでいて流行があり
ラペルとネクタイの幅は太かったり細かったり。
これがあっていないと、Vゾーンのシャツとスーツのバランスが極めて悪くなります。
極めつけは靴や靴下がスーツの色と合っていない・・・・。
文句なくダサいです。カジュアルスーツならアリですが、フォーマルやビジネスで
ダークカラーのスーツにスニーカーだの、白い靴下や柄の靴下や
スーツに合わせた色じゃないのなんて、葬式に華やかな格好をするのと
同じ位実はルール違反で何よりお間抜けです。
カッコよくない!!!ヽ(`Д´)ノ
スーツは長い歴史の中で完成された形、着方、シルエット、バランスが
あるので、着るのならば正統な着方でキチンと着て然るべき。
増してビジネスやフォーマルシーンであるなら絶対です。
いわば男の戦闘服!カッコよく着なきゃ駄目ですよ~。
屋久島(永田)では滅多に拝めないスーツの男達ですが
心ときめくカッコイイスーツ姿どころか、在りえない!のオンパレードに
怒っている私です。
男も女も普段はドロドロの野良着でも、決める時はビシッと!
でもあくまでこなれた洗練の着こなしが出来てこそ大人だ!と
信じている私です。
如何にも気合入ってます、普段気慣れてませんな
貸衣装感や妙に気張って見えるのはやっぱりダサい・・・。
ああ、ストイックでセクシーな隙の無いスーツ姿、拝めないかなぁ・・・。
折角の春。人的な目の保養も欲しかった私です。