cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

電化製品とのおつきあい

 2か月ほど前、我が家に「掃除機」10年ぶりぐらいでやってきました。
島から本州に引っ越しする知人のところからやってきたものです。

 島に移住して一年くらいは主人がもともと持っている、かなりレトロな掃除機が
家にあったのですが、音ばかり大きくて吸い込みも悪く無駄に電気がかかるように
思えて使わず。荷物整理の際に廃棄して以来です。
私自身は独身時代も自分のマンションの部屋には
掃除機はおいていなかったので、通算すると20数年は掃除機を
ほぼ使っていませんでした。
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こう書いたり言ったりすると、ほぼ100%の人に異様な反応というか、
顔をされます(笑)
 「掃除どうやってやるんですか????掃除できないじゃないですか!」

 いや、掃除機なんかなくっても全く困りませんよ、はい。

昨年、大家さんの都合により築140年超の古民家から町営の住宅に
引っ越したのですが、伝統的日本家屋は基本開放的なうえに
我が家は先代住人が天井板を取っ払ってしまっていたので、天井が
ダイレクトに屋根の裏側。開放的で広々しているのはいいのですが
埃落ちまくりです。もちろん縁側からも、開けっ放しの玄関や戸からも
砂だのなんだの住人自体が足につけてたり、風で入ってきたり・・・。

 そんなわけで音ばっかり大きいレトロ掃除機ではすぐに中身いっぱいに
なってしまって、おまけにあんまり吸わないわで埒が明かない(笑)
 電気代の方が勿体ないかなぁ・・・と。

 ほうきで掃いて雑巾がけする方がよっぽどスッキリするんです。
独身時代もフローリング部分や台所のクッションフロアなども掃除機では
どうも素足で歩いた時に取り切らないゴミや細かい埃や汚れだらけ。
モップとかダスキンの類も隅っこの狭いところは出来ないので
結局雑巾がけや小箒の方が綺麗になるんですよね。
 私の独身当時はクイックルはなかったですし・・・・。

 何より掃除機、最近の物は静かになっていると聞きますが
もらったのを起動してみたら、やっぱりうるさい・・・・・。
基本、電化製品って大小の差はあれど何かしらの駆動音や操作音がしますよね。
掃除機なんかはかなりうるさい部類なのだと思いますが大仰な音の割には
やっぱり床の細かい汚れや端っこの誇りなど、雑巾かけた方がスッキリ!

 まあでも、折角もらったので、と一度使ってみましたが
やはり箒と雑巾とクイックルのウェットタイプやワイパー併用が一番
床も棚も細かいところもスッキリ、埃も取れて音も静か・・・・。
 何か陶器やガラス割ったとか、粉物こぼした等以外では
出番なさそうです。
 掃除機って基本中腰より下に目線がいかないから
床の細かい段差とか隅っことか埃たまりがちで、そんなものまで
吸い込んで済まそうと思ったら当然パワーいるから電気も食うし
音も大きくなりますし、何より掃除機自体が高いですよね。
カーペットも粘着テープのほうが細かい髪の毛や埃が取れますし・・・。

 正直、私にとってはほぼ役立たずな代物でどうして世の中の人が
掃除機を信奉して高いものを欲しがったり使っているのかよくわかりません。

 掃除機はうるさいだけですが、最近の電化製品って賢すぎて
よく人語をしゃべるものもありますね。
 あれもどうも私は苦手で(笑)
ガスコンロなども炒め物や圧力鍋、土鍋など火力が継続して欲しいときに
勝手にセンサーで火を弱めたり消しちゃったりするのって
真面目にイラッと来ます。お節介すぎ!!

 私がアナログなだけなのと、小さい子供や一人暮らしの高齢者などのお宅では
あった方が安産な機能なのかもしれませんが、どうも気に入らない。

 火を安全に、その場の状況に合わせて管理して使いこなす知恵こそが
人類を人類として発展させた一つの原動力だったのでは?と思うのですが
今はとにかく安全が優先されて人間本来の知恵や生活技術が失われている
ようにも思えます。
 掃除機なくても掃除はちゃんとできますし、むしろ家の状況によっては
レトロな箒と雑巾のほうがお役立ちです。
 なんといっても夜中だろうが早朝だろうがご近所気にする必要あまりないですし
電気代かかりませんから(笑)
 電気炊飯器も生活サイクル上、タイマー使ってご飯たくこともありますが
圧力なべや土鍋で炊くほうがずっと美味しいし、時間も20分程度で
炊き上がります。電気だと最低40分はかかる。

 電子レンジに至っては、私個人的にはあれほど食べ物を不味くする調理器具は
ないのではないかと思ってます。試しにミルクを鍋でコンロであっためたのと
電子レンジでチンしたものと飲み比べてみるといいです。レンジ不味いです。
電磁波も気になりますし・・・。
 電磁調理器も火力が上がった!と言われて知人の家でたまに使ってみても
やはり炒め物とか・・・うーん・・・・・。

 神様というのは火と水でカミで、火と水で調理したものを自分の歯でよく
噛んで(カミカミして)いただくことで、天地自然の気が自分の血肉や魂になる。

 そのような言葉遊びともとれるような一文をとある神道書で読んだことが
ありますが、火を使わないこと、使う技術が失われていくこと、火を安全に
使いこなす知恵や能力を失っていってるのが現代人ではないかな、と
思ったり・・・。
 挙句、本来まだ手を出してはいけない原子力の火を持て余しているのに
戦争や争いに使おうとする・・・。原子力プロメテウスの火と称するそうですが
言いえて妙です。

 そんな訳で、折角もらった掃除機はどうも我が家では出番がなさそうです。
掃除にかける時間アナログでも結局あんまり変わらないし、
何より掃除機うるさくて・・・・。

 電化製品とのおつきあいをどの程度にするのか、ちょっと考えてしまいました。