珈琲フレッシュの事
偽物が浸透しすぎて本物が認知されにくくなる、ということは
世の中ではよくある事なのかもしれませんが、珈琲フレッシュも
その典型かもしれないと最近よく思います。
Cafē水照玉で割と高めの頻度で言われるのが、
「珈琲フレッシュがサラサラじゃない」「少し周囲が固まり気味ですが」と言うもの。
つまり
「この珈琲フレッシュ、傷んでませんか?」
という趣旨の質問です。
「腐ってなんかいません‼ヽ(`Д´)ノプンプン」
珈琲フレッシュとは本来は所謂「生クリーム」です。
泡立ててケーキに塗ったり絞り出してデコレーションするあれです。
乳脂肪分の高い濃厚なものほど、時間経過やちょっとした振動でも
すぐに固まります。購入して車に積んで持って帰る間の振動でも
殆ど固まっていたりすることもあります。
熱いコーヒーに入れてかき混ぜればもちろん溶けます。
Cafē水照玉ではケーキや製菓材料で使う物を使用していますので
コクと旨みのある乳脂肪分がやや高めの物を使用する事が多いので
固まりやすいのです。
ところが最近はいわゆるポーションタイプの珈琲フレッシュが圧倒的に
多いんですよね。一個一個小さなカップに入っているあれです。
コーヒーフレッシュで画像検索するとあれしか出てこないくらいです。
でもあれ、ぶっちゃけトランスファットと呼ばれる偽物の油で出来てます。
技術で科学的にバターのような固形状にした油に各種添加物を加えて
クリームっぽくしたりバターぽくしたりした真っ赤な偽物。
試しにトランスファットで検索されるとすぐわかりますが、この人工固形油、
ヨーロッパでは接種することは緩慢な自殺であると言われるほど人体に有害、
特に脳が発達する乳幼児や子供にとっては非常に危険な食品として使用や
販売が禁止されている国も多いという代物。子供の脳の発達には良質な脂肪が
必要不可欠なのですが、その際にこのトランスファットが使用されると脳の発達に
異常をきたす危険性が非常に高いとか。
ちょっと考えれば変だなと思うはずなのですが、あのポーションって常温の状態で
一年くらい置いておいても平気みたいですが、乳製品って冷蔵庫の中でも
一週間か10日くらいで発酵したり腐るのが普通ですよね。
脂肪分の塊のバターは酸化しない限りはまあ結構長持ちですが。
ポーション・・・・腐らないって不気味じゃないですか・・・・・(・_・;)
半年たってもそのままだったというような嘘かホントか解らん話が
あったらしいですが(アメリカのネット上の話らしいです。日本の高温多湿なら
幾らヤバい保存料バリバリでも絶対ない、と思います)、それと同一ラインに
思えるくらい不気味だ。
それはさておき、何よりも粉末クリープも含め、あのフレッシュもどき、
とにかく「不味い!」と思うんです。
幾ら安かろうが、保存がきいて便利だろうが不味い物をお金出して
買いたくもないし、自分が不味いと思う物をお客さんに出すのもイヤダ!
正直生クリームって前述したようにすぐ固まりだすし、傷みやすいのも確かで
圧倒的に多いのです。生クリームの180ml買う金額でポーションの2袋や.3袋は
買えちゃいますからね、圧倒的に安いです、はい。
でもやっぱり、どうしたって偽物な上に「不味い」!!!!
ところが、お客さんの反応や言動を見ていると、どうもポーションの偽物しか
見た事が無いのかもしれない、と思うような事が圧倒的。
偽物しか知らないみたいなんですよね。
同様なものがストロー。ストローって本来の英語の意味は「麦わら」。
プラスチックのあれは偽物なんです。
キチンと淹れた珈琲に生クリームを落としてかき混ぜないで
自然に混ざるのを楽しみながら飲むのって、珈琲の苦味と
クリームのマイルドな旨みと香りが混ざって、これはこれでブラックとは
違う絶妙な美味しさがあります。特にハード寄りのローストで濃く淹れた
コーヒーだと美味しい。
私は基本ブラック党ですが、疲れた時や寒い日のクリームを落とした
珈琲も大好きです。
嘘だと思うんなら、ぜひお試しあれ!!
でもポーションになれちゃった人にとっては生クリームの味の方が
違和感や不味さを感じる物なのかもしれない、という可能性も
恐ろしい今日この頃です。