cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

汲み取り・和式トイレは悪か?


突然ですがお手洗いの話。
トイレ・雪隠・厠・お手洗い・ご不浄・便所etc・・・。
色々な呼び名があります。
それだけ人間の生活においてなくてはならないトイレ。
世の中にはトイレで新聞を読むお父さんは未だ多いようですし、
トイレが読書スペースだったり、偉大な発明やアイデア
トイレという狭い空間で生まれたという話は多い。


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江戸時代のロンドンはトイレと下水道の整備が遅れていて
都市のそこらじゅうで要は野糞していたせいで
伝染病の巣窟になっていたという記録もある。
対して同じころの江戸は世界でも屈指の人口を抱える都市だったのに
驚くほど清潔だった事が各種の記録で伝えられています。

何故か?
糞尿は近隣の農家が残らず肥しとして回収に来ていたから。

農家は肥を貰って帰る代わりに生産物の野菜を交換に置いて帰るという
循環経済が普通に行われていたのだとか。
当時の日本人は基本はいわゆるフィッシュベジタリアン
漬物や納豆、みそが常食でもちろん添加物も抗生物質
除菌グッズもないですから、人間の腸内も糞尿も各種微生物の宝庫!
其れこそビフィズス菌だの納豆菌だの、わんさか!
農家にとっては最良の肥しだったのは言うまでもありません。
屋久島でも聞いたところによると各家庭に
肥溜めがあって発酵させたものを使っているというのが
昭和の半ばごろまで健在だったとか。

戦後、急速に水洗化していきます。そしてそして洋式化。
昨今は学校のトイレを父兄が洋式化しろと要望するのだとか。
最も大きな理由は和式は不衛生だからというもの。

某トイレのメーカーさんのサイトには洋式トイレのメリットとして
節水機能が高くてエコ
(水流だけで押し流すより、落下する方が水が少なくて済む)
衛生的(和式は排泄物との距離が近いから不衛生)
更に和式や汲み取りは見た目が不衛生で不快。 との記載が・・。

まあ、見えて嬉しいものでも気持ちのいいものでもないですけどね(^^;
でも逆に
見えなくなったらOkという考え方ってどうなの?と正直思うんですよ。
自分の目の前から消えればOKって根本的にはタンクなり下水道なりに
溜まっていて消えたわけでも浄化されたわけでもないんですから。
そしてそれを処理する仕事に従事する人がいるわけです。
屋久島のような田舎に住んでると農道に車に轢かれた気の毒な蛇とか猫とか
ちょくちょく見かけます。
蛇の場合放置していても夏場なら3日~5日くらいでほぼ骨になります。
主にハエと蟻が食っちゃっうのです。
まあその間匂いはしますが、一週間ほどして雨でも降ろうものなら
キレイに掃除されてしまっていることが殆ど。
人間様の目線で気持ち悪かろうが不快だろうが
これが本来の生き物の循環の姿です。糞尿も同じ。

で、トイレの話の戻りますが汲み取り便所はトイレとしては最低と一般にはおもわれています。
だがしかし!
水、使いません。まあ汚れたらちょっとブラシでこすって流しますけど。
無駄な水資源の消費はつまりないわけです。
電気も使いません。災害や台風で停電しようが断水しようが
排便には何の支障もありません。
浸水で溢れてくるというのは・・・・
その時のタンクのたまり具合ではあるかも・・・?
見た目に不衛生というのは仕方ないですな。
人間食べる限り排泄します!それを汚いと思うなら機械の体にでもなるしかないです。
だから伝統的に日本のトイレは照明暗め、寒い北門です。
これはたぶん匂いが生活圏にnるるべくしない様にとの設計上の配慮。
もっとも現代は小型の換気扇で臭気を屋外に廃棄するので屋内でも停電の時以外は
匂いはありません。

つまり停電時の匂いだけ我慢すれば
滅茶苦茶災害に強い!トイレ、しかも無駄な資源使わないエコ!
これで肥しに使えるのならまさに循環型社会の鑑!
まあ、足腰の悪い方には和式で屈まないといけないのは辛いので
簡易洋式と言って和式の上にかポッと被せる洋式便座も今はあります。

というわけで災害の多い昨今、
本気でコンポストトイレ導入したいと思うのです。
水洗洋式至上!なトイレ感にちょっと疑問を感じただけの話ですが・・・(笑)