cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

廃物利用?いえいえヘルシー! 我が家の親芋おからコロッケ

 バイオリンで弾き歌う大正演歌には「コロッケの歌」というのがある。
 ♪ワイフ貰って 嬉しかったが 飯のおかずはいつもコロッケ~ 今日もコロッケ 明日もコロッケ   これじゃ年がら年中コロッケ~♪
  という歌でかなり年配の方ならご存知かもしれない。

 この歌のように頻繁ではないものの我が家では、コロッケは割合よく作るメニュー。でも材料が少しばかり違っている。我が家では『サトイモの親芋』と『おから』を使用するのだ。
 親芋と言うのは文字通り里芋(小芋)の親にあたる、つまり種芋なのだがジャガイモと違って小芋がつけばつく程、巨大化し食感も固くなっていく。(ジャガイモの種芋は腐ってなくなってしまう)
 なので近所の地元の人たちは老人一人暮らしや、老夫婦だけの家が多いせいもあり、この親イモは畑の隅にゴロンと捨てている代物だ。何もわざわざ固い親芋を食べなくてもやわらかい小芋だけ食べればいいじゃないか、ということだなのだ。
 しかし食べ盛りの子どもがいる素人農家の我が家では「そんな勿体無い~」と思うわけだ。かといって普通の煮物などには、やはり小芋の方を使うのでどうしても残ってくる親イモを使うのに好適なのが
コロッケと言う調理法なのだ。
 加えて近所の豆腐屋さんから定期的に肥料用のおからをゴミバケツ1杯分くらい貰ってくるので、我が家の冷凍庫には常に握りこぶし大くらいのおからボールが何個か常備されている。これにヒジキや畑で収穫した人参や大根の葉っぱなどを細かく刻んで、玉ねぎ・鶏のミンチと炒めた物を混ぜ合わせれば、何ともヘルシーなコロッケが出来るじゃありませんか!

 普通なら捨てられる運命の親イモとおから。親芋の適度な粘り・ヌルヌル感とおからのホクホク感がうまくマッチして実にイケル味になります。ヒジキ等の海藻やこれまた捨てられがちな大根の葉っぱを加えれば栄養的にもGoodで子どもも喜んで食べる1品です。加えて普通のコロッケよりずっとヘルシー!
 洋食はカロリーが高い、食育は和食で!という意見をよく聞きますが、洋食メニューだって菜食もあれば、美味しくヘルシーに食べられる方法も幾らでもあります。我が家の子供達もやはり洋食系のメニューは大好きだから、美味しく楽しく野菜を沢山食べてくれる工夫は欠かせないのです。
 是非お試しくださいませ。

 親芋おからコロッケ
  ★材料★ 親芋(無ければ里芋) おから 玉ねぎ
       ミンチ肉(我が家では牛は食べないので鶏) ヒジキ
       その他適当に余り野菜など(我が家では人参の葉やパセリなどそのときある物を使用)
       塩 胡椒 卵

 ★作り方★ 基本的には普通のコロッケと同じです。
       ①里芋の皮をむいて、竹串が通るまで蒸して、マッシャー等でつぶします。
         ◎私は野菜の下ごしらえはほぼ100%『蒸します』。蒸す方が栄養や旨みを
          逃す事無く加熱できる上に、蒸気で間接的に熱を通すので野菜本来の味が
          引き出されて、味も丸くなるからです。
       ②ヒジキは水につけて戻しておきます。
       ③玉ねぎ・野菜類をみじん切りにします。
       ④水切りしたヒジキと③、ミンチをフライパンで炒め塩・胡椒で味付けします。
        少し濃い目の味付けでOK。
       ⑤ボールに里芋・おから・④をいれ卵を加えて手でこねます。
        里芋とおからは1:1が基本ですが、その時々で材料の水分量は違うので
        各自で調整してください。手でこねる事でまとめやすい固さはわかると思います。
        水分が多くてべちゃつく場合はおからを増やすか、薄力粉少々を加えて調節します。
       ⑥手で小判型・俵型などお好みの形に整えてください
       ⑦小麦粉・卵・パン粉の順に衣を着けて中温の油でこんがり揚げて出来上がり!

       ◎ベジタリアンに徹したい方は、ミンチをキノコ類に替えて
        つなぎや衣の卵の代わりには、山芋をすりおろしたものをご利用ください。
        トビウオなどの白身のお魚を細かく刻んでミンチの代わりに、炒めず生で入れても
        美味しいですよ!
      
  塩味を濃い目に付ければそのままで召し上がれますし、ソースやポン酢をつけてもGOOD!