cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

春を告げる翡翠色のスープ

イメージ 1

 南の島といえば南の島らしいのだが、屋久島では秋にまいたえんどう豆が冬の間から実をつける。
我々の住んでいる集落は冬は北西の季節風がびゅうびゅう吹き付けて、まるで東北か北陸のように
暗く陰鬱な日々が続き日照が少ない為かなり寒い・・・。全然トロピカルではないのだがそれでも本州
に比べれば、やはり気温・地温とも高いのだろうと思われる。

 3月ともなればグリンピースにスナップエンドウ、絹さやと各種のエンドウが花盛り&収穫期で
食卓に上る回数も多くなり、朝食に淡い翡翠色の、グリンピースの味わい濃厚なスープが登場する事と
なる。このスープが我が家では春にしか食べられない、春を告げるご馳走の一つなのだ。
 我が家で栽培しているのは味に定評がある固定種の「うすい」と言う品種。我が家では野菜は基本的に
伝統的な固定種と決めている。自家採取できる固定種は味がしっかりしていて、どれも丈夫だし何より
美味しい。無農薬・有機栽培の家庭菜園の我が家には固定種のほうが作りやすいのだ。
 食卓に登場する野菜たちは90%は自家製だから、それぞれの旬にしか自然と食べることのできない
味ばかりだ。冬には胡瓜もナスもトマトも我が家で食べることはありえないのだ。

 畑から産直の豆たちはどれも3歳と1歳の子供達の大好物。濃厚な豆の甘味を感じるグリンピースの
スープをぺろりと平らげてしまう。グリンピースの嫌いな子供というのをよく聞くけれど、それは
やっぱり豆そのものが冷凍や缶詰で美味しくないから・・・としか思えません。豆はプランターでも
簡単に作れるので自家製のお豆、是非作ってみては如何でしょう。

 そしてミキサーかミルサーがあれば20分で出来ちゃう簡単ポタージュスープをぜひどうぞ!
スープの素なんか不用です。美味しいお豆とマトモに作られた塩があれば・・・。

 《材  料》  グリンピース(計量カップに1/3もあれば十分) ジャガイモ1~2個
         だし昆布3cm角くらい    牛乳 200cc~適当   塩  胡椒
         仕上げ用に生クリーム(純動物性のもの、つまり牛乳から造られたものを!
                    植物性の物は添加物の固まりです。無くても可)
         ミルサーまたはミキサー(ミルサーの方が生らかな下触りになります)

         ※牛乳・乳製品が駄目な方は豆乳と、だし昆布の量を増やすか干し椎茸を一つ
          追加して出しの旨みを生かせば美味しくなります。

 《作 り 方》
    ①ジャガイモを小さめに切って鍋にいれ、ひたひたにかぶる位の少量の水とだし昆布を
     入れて蒸し煮にします。
    ②ジャガイモがやわらかくなり始めたら、グリンピースも鍋にいれ焦げないように蒸し煮します。
     水がなくなりそうな場合は少し追加。ジャガイモを小さく薄く切っていれば10分もすれば
     竹串が通るはず。煮すぎるとグリンピースのきれいな色が飛んでしまうので注意。
    ③ミルサーに②と牛乳を入れてなめらかにすりつぶします。牛乳の量は好みで。多ければサラサラの
     スープに、少なければもったりしたスープになります。水と牛乳半々くらいでもOK。
    ④すりつぶした③を鍋に戻し、弱火にかけて塩コショウで味を調えて仕上げに生クリームを
     少し加えれば出来上がり。生クリームは無くてもOKです。
    ⑤パセリなどを刻んで添えれば尚よし。

    ※同様の方法でグリンピースの代わりに人参やモロヘイヤ、ほうれん草などでも
     出来ますし、サツマイモやカボチャを使って季節のスープが簡単に出来ます。
     葉っぱ物は蒸し煮の際に色が悪くならない所で火を止めるのがポイントです。