cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

掛け軸が来ました~

イメージ 1 やっと入手!!本日掛け軸をお店に飾りました。お店のOPENの頃から
ずっとお軸を飾りたいと思っていたのですが、「これ!!」というような物も
見つからず(いや、あんまり熱心に探してなかったですが)、
最近本格的に探して、色々眺めてやっとGET!!しました。
 
 「頼春水」の漢詩のお軸です。
相も変わらずへたくそな写真ではお伝えできませんが、
何というかドキドキするような迫力というか、気みたいなものがあります。
真贋のほどは不明ですが、このドキドキ感とお軸から感じる気品は
本物かなぁ・・・・うん!本物と思っておこう!!気に入ったし・・・。
 
 良いお軸というのは一つあるだけで、空間全体のグレードが上がると共に
何か引き締まった心地よい緊張感を与えてくれます。決して不快じゃない
くつろげる緊張感・・・・。矛盾してますが。
 
 息子さんの頼山陽の方がはるかに有名でお値段も大変高いのですが
私はこのお父さんの春水さんの方が好みです。端正で穏やかな気品と
どことなく茶目っ気のような柔らかさが感じられるように思います。
きっと書いたご本人が反映されるのでしょうね。
 対して頼山陽は気迫とどこかツン!とトンガッタ闊達さみたいなものが
感じられる物が多いのです。やっぱり幕末の志士たちに大きな影響を与えた尊王攘夷儒学者だなぁ・・・と。
しかも若い頃は色々不品行で監禁されていた時期もあるとかで、良くできたお父さんにコンプレックスあったんじゃないか?とか、書というのは色々想像を広げていけるところがとても面白いものです。
 
イメージ 2
流石にちゃんとしたお軸は長い!!ので思い描いていたよりも
下の方に作品本体が来てしまいました。
が、座ってお茶しながら目の前で眺められます。
おぉっ!眼福!!!
 
お店に飾っておくと汚されたり、光で傷んだりする心配もあるし
梅雨の時期などは虫や湿気も心配・・・・。何せ屋久島です(汗)
 
でもこういう、ただあるだけでも何かオーラを出しているようなもの、
それも肉筆の作品というのを間近で日常的に眺めて暮らすというのは
とても豊かなことに思います。
 
 今デジタルや印刷技術も格段に上がってますがまだまだ
複製や印刷では感じ取れない、肉筆のアナログなモノに宿る「何か」は
再現できないんですよね。音楽にしろ、絵画にしろ、お手軽にネットから
入手出来たり、映像で見たりできるけれど
そうじゃないモノ・・・・血肉の通った人が手で生み出したものに通う力こそを
楽しみたいし、それこそが見たり聞いたりする人の心を揺さぶるのだと
思うのですよね。
 
しかし、このお軸を飾っちゃったら、今まで飾っていた軸風に和紙に貼り付けてある書が
完全位負けしちゃって貧相に見える・・・・・(汗)書自体は大好きな作家さんでとてもいいものなのですが
なんせ軸装ともよべない飾り方なので・・・・申し訳ありません!!
 
屋久島では軸装してくれるところは勿論ないし…軸装って高いんですよ!!絹とか使いますから・・・。
 
もう一方のお席は書をやめて、カンディンスキーマグリットでも飾ろうかな・・・。
残念ながら複製とか印刷モノになっちゃいますが・・・。お軸ばかりっていうのは店内が
迫力ですぎて厳しいし・・・。悩みます!!でも楽しい悩みです。