cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

9月と共に新内閣。でもねぇ・・・。

 9月に入り、朝晩は涼しい屋久島です。萩の花も咲いて実は意外と歳時記のとおりに、
季節は移ろっています。
 
 さて何だかんだと、こき下ろされて居座り・無能呼ばわりされていた管さんが退場。
新内閣が発足したら支持率60%超とのこと。
なんか小泉さんの時と似たような状況です。
 
 新しくなったからといって日本の場合、劇的に政治が変わるなんてことは今までもなかったように思いますが
これは期待の数字でしょうか?(読売新聞調査って時点でイマイチ信用できませんが・・・)
 
 膿んだ政治を激変させるヒーローのように登場した小泉さんのおかげで
格差は広がるし、赤字は巨大化する結果になったと私は記憶しています。
 
 今度の野田さんで同じような悪い結果にならなきゃ良いですけれど・・・と
懐疑心たっぷりに見てしまう今日この頃。
 
 そもそも普段テレビ無し新聞無し生活をしている私からみると
管さんって結構頑張ってたんじゃないの?と正直思います。
 単独プレイ・超法規行為といわれている浜岡原発停止。
でも3.11以降の余震状況や今年の台風襲来等を考えると賢明な処置ではないのか?と思います。
幸い問題になるような災害が起きてないから、何だかんだと文句が言えるだけじゃないんでしょうか?
 
 震災後の対応が遅い!!とたたかれてましたが、一丸となって救援・復興に努めなきゃいけない時期、
まだ5月ごろだったと思います。屋久島はとんでもなく早い台風襲来で、ラジオに耳を傾けていた時のこと。
震災に関する対談みたいなものを各党の代表みたいな人3人でやってたんですが、
自民党代表の人が要約すると
自民党には災害復旧のノウハウがあるが民主党や管政権にはない。
 国民の本心は自民党復権だ~」
みたいな内容のことをしゃべってたのには、開いた口がふさがらなかったです。
ノウハウあるんなら、協力してまず復興にあたれよ~!!とラジオに突っ込みいれてました。
 
 つまり自民は虎視眈々と政権奪回の機会を伺って足をひっぱるばかりで、
全然震災にあって困っている人のことなんか考えてないってわけですね。
国民の本心は震災の復興・救援ですよね、どう考えても・・・。
 
 民主党内部ですら、原発停止には大事な基盤・支持層の経済界から文句が出るからなのか
非協力的な勢力もあったようで、管さん足ひっぱられまくりな状況だったようです。
 
 その後の原発再稼動も、早く動かしたい経済優先派からのバッシング。
読売新聞なんて東電の大株主で一貫して原発推進の宣伝隊長的背景があるそうで、
それ故の連日の管叩き記事だとか・・・。
 
 私は別に社会運動に熱心なわけでもないですし、管さん支持派でもありませんが
再生エネルギー法案にしても、再稼動への慎重な対応にしても
至極真っ当な精神の持ち主のように受け取れました。
 
 日常、親である人たちは、「危険性のあることや、他人に迷惑をかけるかもしれないことはしてはいけません」と
子供にいいます。私も子供たちにはそう言い聞かせています。
 
 ところが政治の世界になると、そういった当たり前のことが主に経済的なことで
後回しにされるように感じてなりません。
普通に考えたらこんなに天災の頻繁に起こる火山列島原発作りまくりってのは
やっぱりオカシイですよね。実際事故になったら放射能駄々もれ、後始末さっぱり出来てないわけです。
 
 こんな事故を目の前にして、やっぱり何とかして原発はなしにして行こうよ!!と思うのが
普通の反応じゃないでしょうか。
 原発無しでは経済への打撃が云々というのが大方の政治家の意見らしいですが
そもそも経済発展って人命や次の世代の子供たちの健康や環境より優先されるべきもの?
何のための経済発展なんでしょう?
 
  お金は必要なものではあります。現代の日本で全く金銭を持たずに生きていけるひとは
子供と俗世を捨てて完全自給している人くらいでしょう。
 でも命や健康や未来に引き換えられるほどのものではないはずです。
起きるかもしれない事故や被曝の不安とお付き合いして暮らしていくのも遠慮したいです。
 
 3.11以降、新しいライフスタイルの創造だとか、新しい価値観であるとか、
とにかく今までのままじゃ駄目だから新しく・・・みたいなことをよく聞きます。
 
 でももっと昔から、多分有史以降言われていること、「人として何に重きを置いて、いかに生きるのか?」
みたいな根本部分を見直すこと、人としての生き方・かんがえ方、ひいては家庭での教育のあり方みたいな
ところが大事なんじゃないかな・・・と最近よく思います。「修身」という科目が戦前の教育にはあったらしい
ですが、欲望やエゴをコントロールする力、自制心であるとか、他人や世の中が良くなるような事を
考える高い志や利他の心を養うような教育を学校でも家庭でも行うべきじゃないのかなと・・・。
 
 真っ当な感覚で真っ当なことを言う人が支持される政治、そういう人を支持する国民を
育てていくことが大事なように思えてなりません。
 ドイツでは政府が10年くらいかけて原発をなくしていきましょうと決議したら、
「それじゃ遅い!!もっと早くなくせ!!」と全国ですぐに大規模なデモが展開されたとか。
 
 ふりかえって日本は・・・。う~ん、新内閣に期待してるだけじゃ、管さんの粘りまくって成立させた
法案も原発の停止や検査もうやむやにされかねませんね。