使っていると理解する① 火鉢
我が家の暖房は火鉢。
あと天板がパカリと外れてしまった卓袱台にこたつ布団をかけた物に豆炭あんかを2個ほど放り込んだ簡易な炬燵、
そして8畳用くらいの遠赤ヒーターです。
数年前までは薪ストーブを使用していましたが
煙が自宅にかかるのを異様に嫌う隣家からの
朝夕にわたる執拗な嫌がらせに炊くのをやめた結果、
このスタイルに落ち着きました。
(ホントにスゴイ嫌がらせで・・・感心するくらいでした。)
快適か?ときかれると、ちょっと返答に困ります。
何しろ築140年近い古家、雨漏りガンガンですから
当然隙間風だらけ。室内で半袖~なんてことは
間違ってもありません。
でも寒さに震えて耐えているか?といえばそういうわけでもなく
それなりには暖かく過ごせています。
で、冬ともなれば毎日火鉢に炭火をいれます。ほぼ一日中エンドレスに・・・。
でそんな冬を2.3回過ごしてようやくわかってきた火鉢の暖かい使い方。
①火鉢には灰は7割強程度までしか入れない方が良い
イメージ的には8割くらい入れている図が浮かぶようですが、7割にとどめて
火鉢内で灰をすり鉢状に中央をくぼませて、炭火をやや大盤振る舞い目におくのが
ベター!!こうすることで火鉢の上部3割全体が温まり、輻射熱を放出、
暖房器として機能するのです。
②炭はなるべく24時間絶やさずエンドレスでやや多めに
炊いておき、留守にするときや寝るときのみ、全体に薄く灰を
かけて埋めておく。
炭から絶え間なく放出される遠赤外線が、木造家屋や家具を温めて家全体をじんわりと
暖かくたもってくれるから。埋めておくのは、一つは炭をおこすのに時間とエネルギーが
結構かかるため。(特に備長炭のような固い炭は火付きがすこぶる悪い・・・)。
埋めておいても、結構やかんのお湯などかけておけば暖かく保たれているので、何かと重宝。
何より消えてしまっては折角の遠赤外線が途絶えてしまって、温まった家全体が冷えてしまう。
ちなみに灰から掘り出すとまた元気に燃え出します。炭の時間的有効利用です。
③火付きが非常に悪くてうんざりするが、やはり固い炭=イコー ル、高い炭の方が暖かい!!
安い柔らかい炭、豆炭等も併用して使ってみたところ、火鉢の温まり具合が
やっぱり固い炭がダントツ暖かい!!着火時や餅を焼く等の火力が手っ取り早く欲しい時
など、豆炭や柔らかい炭を併用すると便利ですが、やはり備長炭のような硬い炭が
放出する遠赤外線の量の方が体感的に多く暖かいのが実感です。
ちなみに我が家ではオガ炭と呼ばれるちくわ型の隅をレギュラー使用しています。
以上、使っているうちにわかった火鉢の使い方。ただしマンション等の高気密住宅の方には
くれぐれもご使用に細心の注意を払うか、使わない方が無難かも・・・。
最近田舎暮らし、古家暮らしデビューで火鉢を使い始めた方は是非ご参考にしていただければ
幸いで~す。