藤の花盛りと、有用植物
4月も半ば。屋久島・永田は田植えも終わって只今ミカンと藤の
花盛りです。永田には家の周辺に藤の木のある家が何軒かあります。
野生の山藤だと思われますが、植えられたものなのか
元々生えていたものなのかは不明。
昔は家の敷地には防風林と共に何らかの利用価値のある木や植物が
植えられていたそうで、藤も蔓を利用するために飢えていたのかもしれま
せん。一般にはあまり知られていませんが、藤もマメ科ですので花の後に
マメが出来、精進料理ではこれを食用にします。
そのほかに我が家に植わっているものとしては
山桑 園芸種みたいに大きな実は出来ませんが実は
生職や食用。成長が早いので防風林や風呂の薪に
葉っぱはお茶にします。脂肪分の吸収をカットするとかで
最近はクワ茶は人気者。根っこは漢方薬
琵琶 実は勿論食用。多分野生に近い品種と思われます。
種や葉はクスリとして、葉っぱは美味しいお茶になります。
楠 少し前までは樟脳が屋久島では盛んに作られていたとか。
島蜜柑 野生に近い小さくて種の多い蜜柑
青い時の皮に爽やかな芳香があってそうめん等の薬味、
果汁も酢の代わりに使われます。熟しても爽やかな甘みで
美味しいです。
イヌビワ 真夏にイチジクのミニチュアその物の実がなります。
子供たちの大好物。コンポートやジャムも美味し。
ツワブキ 春の味覚 新芽を水にさらして天ぷらや炒め煮
モモ 野生に近いのかピンポン玉くらいの実が沢山。
アクが強くてすぐ真っ黒になりますが、味は白桃その物。
葉っぱは肌の手入れや入浴剤等薬用に
ざっと見渡してもこれだけ生えています。他にも新芽を食用に出来る木とか・・・・。
昔は戦争も有ったので、とにかく食用になるもの役に立つ物を植えていたのだと聞きます。
そして今年は例年になく藤の花がボリュームたっぷりに満開。藤の葉っぱもくせのないお茶になるので
我が家では時々作ります。放っておくと電線や電柱に絡まって上ってしまいますから
時々バッサリ蔓の先を切るのですが、その時に葉っぱをむしってお茶にするのです。
それに藤は冬に蔓を切り詰めると、幹が太くなって花つきも良くなるとかならないとか・・・。
昔の人のやる事には無駄がないなぁ・・・時々思います。