cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

まさに猛暑の感がありますね。サービスって何でしょう?

 何だかよくわからん状態の雷雨が数日続いて、屋久島も梅雨が完全に
明けたようです。
 そしてやって来た猛暑・・・。
いやぁ・・・暑いですね(^^;Cafē水照玉は扇風機しか入れてませんので
風のない日は申し訳ないほどに暑いです。大抵は風通しがいいので
満席にでもならない限りは暑いけどまぁ冷房で体冷やすよりも、いいかな?
くらいで過ごしていただけると思うのですが・・・。

 以前からお知らせ(お願い?)しようと思っていたことがあります。

 その1 Cafē水照玉ではクーラーはありません。
     屋久島は一部の集落以外は
      アスファルトが殆どなく、風通しの良い日陰であれば案外涼しいです。
      暑いからこそ冷たいメニューも美味しいですし、夏は汗をかいてこそ夏。
      クーラー冷えは体調を損ないますし、折角屋久島で過ごされるのなら
      その気候や自然環境も楽しいでほしいと思います。空調バッチリの
      環境で過ごすのなら都会のホテルとかの方が遥かに快適でおしゃれだと
      思うのですが・・・。
      そんな訳で空調でビシビシクールに冷えてる状況を求められる方は
      うちの店はおススメではありませ~ん、申し訳ないですが<(_ _)>

 その2 使い捨てのお手拭きやナプキンの類は置いていません。
      あると便利、レストランなど置いてあるのが当たり前の感もある
      使い捨てグッズですが当店では基本厨房内も極力使い捨て商品は
      使わないで済むのなら使わないことにしてます。
      だってゴミになるだけで勿体ないですから。
      個人的に使い捨ておしぼりやらのごみが山盛りになってるファミレスの
      テーブルとか、げんなりします。私が子供のころは、女子はハンカチや
      タオルを携帯しているのは嗜みでした。洗えば何度でも使えるし。
      最近、乳幼児を連れてるお母さんも、ママバッグがダサくて嫌なのか
      タオルやティッシュ持って歩いてない人が多いのに驚かされます。
      まあどこでもファミレスとかなら使い放題で置いてあるから不便を感じない   
      し、荷物が少なくて済むのでしょうけど、正直「?}と個人的には思います。
      いや子供連れなら絶対持っとかなくちゃいけないでしょ!と思うし、タオルで
      ふく前にお手洗いや洗面所で洗えば大抵済む話だと思うのですが。
      でも勿体ないですよ、使い捨て。個人的にあれらがテーブルに並んでいる
      風景も美観が悪いと思ってしまいますし。
      エコとか省資源が叫ばれて久しいですが、ハンカチやタオルを持って歩く
      ことは誰にでもできるのだから、使い捨てなるべくやめたいところです。

 その3 Cafē水照玉はオーダー出るのが遅いと思います。
      注文を聞いてからパスタもランチも珈琲や紅茶も調理を始めます。
      もちろん下ごしらえとかしてますが、野菜も調理する直前に切らないと
      切っておいておくと美味しくなくなります。
      アイスコーヒーやアイスティーも原則都度都度新しく淹れて出します。
      そして、基本的にはスタッフは私一人です。夏休とか娘が手伝ってますが。
      たくさんのスタッフがいて、作り置きや冷凍を調理して出すファミレスの
      ようなスピード対応は基本無理です!絶対!効率よく、なるべく早く
      ご注文が出せるように調理する関係上、注文を聞いた前後が逆に
      なってメニューをお出しする場合もあります。
      お忙しいスケジュール組で動いてらっしゃる方、待つ時間が苦痛な方は
      申し訳ないのですが、ご来店や来られてからの状況をご自身で判断して
      頂きたく思います。混雑時も出来る限り対応はさせていただきますが、
      キチンと作って良いタイミングで食べて頂きたいと思うとお待たせするこ
      とになりますので。
      大体慌てて仕事してると、結局ロクな結果にならないのは経験済み。
      ミスも増えて来てしまうので、お越しいただいた方で不快に思われた方も
      きっといらっしゃるかと思います。
      
 至れり尽くせり、何もかも王侯貴族の如くお客様を扱う、と言うのは
サービスの一つの形でひょっとしたら今の主流かもしれません。
最近は自分の汚した洗面台やトイレも自分でちょっと拭く、ということすら
しない方が多いし、そんなの掃除が仕事の人がやるでしょ、と言う事らしいですが
人間として自分の後始末できないってどうよ?と思うんですよね・・・・(・・;)
 だから個人的に使い捨ての物や資源やエネルギーをバンバン使って
快適さを提供するというスタイルはとろうとは思えないんです。
 ただの我儘と言えば我儘ですね。

 お体の不自由な方やお年を召した方には、狭い住宅地の真っただ中で、
古い民家を利用した当店はバリアフリーのない不便なお店です。
 サービスや社会的インフラでそうしたフォローを整備していくことは必要だと
思いますが、それ以前に周囲にいる人間が身内や友人、他人を問わず
手を貸して助け合ってフォローする事を置き去りにするのは違うと思います。

 子供がうるさいから子供連れのお客様お断りにするお店もありますが
公共の場所で他者に迷惑をかけるからこそ、親はそうした場所でのマナーや
心遣いをしっかり教え自分が示すべきだし、周囲の大人もそれを間接的に
助ける様な成熟した社会や人間の在り方が望ましいと思うのです。
 スマホで動画やゲーム見せて静かにさせるのでは、その子は一番大事な
心身の成長期にそうした事を身につけられないまま体と自意識だけが大人の
子供大人になってしまいます。
 動画やゲーム見せて大人しければ親は楽ですが、子供は自分の好きな事を
したいようにやるだけの我慢のない子になってしまうのではないでしょうか。

 Cafē水照玉では本漆のお椀を使っているので、「お椀の中にお茶碗を
 重ねる事」は遠慮して頂いてます。陶磁器と漆では陶磁器の方が糸底
 デコボコして堅いからお椀が傷ついてしまうからです。傷が付けば漆が剥げる
 原因になってきちんと使えば100年でも300年でも使える器が駄目になってしま
 います。仮にプラスチックのお椀であってもやっぱりお茶碗重ねたら傷はつきます。
 漆器の扱いなども家庭で本来代々伝えて来ていた物ですが、現在はプラスチック
 に暮らしが乗っ取られている感があって、プラスチックと本漆の区別すらつかない
 人も多い状況です。時代も人も変わっていくものですけれど、暮らしの中に根付い
 ていた、モノを大事に使う日本の文化や大事に使う為の知識や知恵、何より心が
 失われてきているのでしょうね。
 夏には夏の暑さを味わうからこそ季節の楽しみがあり、生物としての体調の
 バランスや活力が保たれてきたはずなのに、一年中快適な空調で過ごすことが
 正義でステイタスのような感すらあります。大都市では最早空調なしでないと
 健康の危険すらあるという状況も恐ろしい・・・。

 そんな訳でつらつらと取り止めなく書いてみましたが、Cafē水照玉は
現在の主流となる基準で見れば快適なお店ではないし、サービスの悪いお店
だと思います。
 いや開き直る訳では無いんですが(^^;、
商売下手としか言いようがないですが、やはり使い捨てグッズを店に置きたくない。
早さと引き換えに味を落としたくない。空調完璧なお店なら他にいっぱいあるし、
ということで・・・・。頭ボォーッとして、味付けが薄かったりしたらごめんなさい<(_ _)>ですが。
 リッチな快適リゾート、王様気分を味わいたい方向けではないと思いますので、
前もってお知らせしておこうかな、と思った次第です。