cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

今日は選挙

 「来るぞ~」と役場の放送は大騒ぎしていた割には何という事のない台風が通過中。
 正味普段の荒天のほうがよっぽどえぐいと思う今日の屋久島は、町議会選挙です。

 16議席に対して立候補者が26人だったと思いますが、一週間しかない選挙戦の間
 実に賑やかでした。何期も議員をしている大ベテランから新人までスピーカー鳴らした車が
 来るわ来るわ(笑)
 枠に対して立候補者が多ければそれだけ当然票が割れますから、どの候補者も
 厳しい状況なのかなと思います。

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 屋久島町は新庁舎建設問題でもめてましたので、その辺含めて公約や政策を掲げている議員が
殆どですが 具体的な政策を掲げている人がほぼいないのが何とも・・・・。
 具体的なこと言っちゃったら実行しないといけませんから、下手なこと言えないのはわかりますが

 「地元産業の経済活性化を図ります」  どうやって?具体的な方法と見込み数字とか計画は?
 「皆さんの声を調整に届けます!」 → 意見交換会とか勉強会とかやってんの見たことも聞いた
                          こともないけど。 まあその議員さんの身近な人なら直接
                          意見も言えるだろうけど
 「安心して子育てのできる街に!」  いや、だから具体的にどんな計画なり、目標数値とかは?
                         義務教育でも中学校入学時には10万くらいかかって毎月
                         一人一万はかかるんだすが!
 「若さで頑張ります」「女性だからできることを」  うんうん、それはいいんだけど、でもやっぱり
                                 具体的に何をどう考えて町政に提案していく
                                 のかさっぱり見えません。
                               

 などなどと、田んぼや畑で作業しながら聞いていたら、色々突っ込みたくなる(^^;

 そもそも揉めて全国ニュースになった新庁舎建設問題もうたい文句が
  「地元木材を利用、地場産業の活性化を図る」
 なんですが、地元の木材使うのはもちろん賛成!でも一過性の箱モノ作っただけで
 産業も経済も活性化しないのはバブルのころからすでに全国で証明済みではないですか?
 
 そもそも民間企業の企画であれば、活性化とはいっても具体的な手法と
 達成できる具体的な見込み数値や対費用効果が明示されないものは
 企画としては通りません。新庁舎建設によって町民サービスが低下することはない!と
 公言していたにもかかわらず、水道代値上げの話もすでに決まっているとか。
 それってどうなんでしょう?普通の企業体ならまず通らない投資ですよね???
 だって、新庁舎が立ったことで生み出される利益やサービスの質の向上を謳ってますが
 具体的なデータ何にも提示されてないんです。
 対して、娘の通う中学校は天井から雨漏りしている教室や壊れた設備があるのに
 何年も改善されない。
 ハッキリ言って、年寄りの多い庁舎より、未来を創る教育施設にこそ税金も労力もつぎ込ん
 でほしいと思います、親としては(^^;
 行政サービスなんて毎年ピカピカのPCが導入されていて、オンラインやら整備されているのです
 から既存設備でも、後は職員のスキルと質の向上でカバーできるのでは?と思います。
 昔失業保険の申請と手続きをしたときに、大阪なら30分で30人レベルで行われていた業務が
 30ぷんどころか20人未満で2時間以上かかるのには呆れたことがあります。

 おっと脱線。(^-^)

 で、選挙となると「○○集落の皆さんのお力添えを!」とか「○○集落の皆さんのために頑張ります」
 と、まあ選挙の決まり文句ですかね、マイクでいうわけですが
 ハッキリ言って「あんた誰?」みたいな人が9割なのですよ。
 まあこれは、地元の人であれば他集落からの立候補であっても親戚だったり、学校の同期で
 あったりして事情は多少違うのかと思いますが。
 見たことも聞いたこともないから、当然議員として集落の人の意見を吸い上げにきている所も
 見たことはない。普段どんなことをして、どんな実績があるのかもわからない。
 そんな人に「○○集落の皆さんのために」とか言われても・・・・と思うわけです。

 で、この感覚はおそらくは移住者に対する地元の感覚でもあるのかなぁと
 畑で草抜きながら思いました。
 まだ数年ほどしか住んでない、ろくに集落の人間の顔も知らなかったり、あるいは
 伝統行事や恒例の年中行事、地域活動の勝手もまだよくわかっていない人間が
   「もっと良くなるように、○○すべきです!」
   「変えた方がよくなります」
   「よそから来た人間だから見えるものがあります」
 と、声高に言われても・・・・というところではないでしょうか。外から来たからこそ解る、見える、
 というのは確かにそうで、昔から何か変化や革命を起こすのは「よそ者・若者・馬鹿者」という
 言葉もありますが、生活のごく身近にかかわる事柄であればあるほど
 「わかってない人間が偉そうにいうなよ」「なれなれしい」
 と思う気持ちは強いかもしれません。
 何しろれっきとしたよそ者の私が選挙活動を見て思うくらいですから(^^;

 どこか白々しく空しく聞こえてくる町議選、国政選挙の空虚さがそのままスケールダウンしている
 訳ですが、やはり政治家というのは自分も子育てしているような世代を中心に
 最後まで掲げた政策や実行のけつをふける人が中心になるべきかなと思います。
 年寄り過ぎたら、やるだけやって「後はまかせた」と無責任になる。

 原発放射能の被害や影響は公害と同じく本当に深刻な現実となるのに
 時間がかかるから、その時政治をしている人たちは結末を見届けていない。
 仮に責任問題になっても、もう死んでたり退職してたりしたら追及されない。
 それって困ります。

 税金を使う政治家はそれが村程度であれ」国政であれ
 具体的な数字やデータを掲げて、根拠ある政策や実行計画を示し、
 きちんと達成目標と数値なりをクリアし、出来ない場合にはその責任や穴埋めまで
 すべきではないでしょうか。
 民間企業なら当たり前になっているPDCAが出来ていないって問題ですよね?
 そして経済優先の民間ではできない福祉や社会的弱者・教育にこそ
 税金を投資すべきだと思います。

 さて台風が落ち着いたので投票に行くわけですが、どうしようか?
 と思う日曜日です。