cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

自家製麦茶

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 6月。七十二節気の「麦秋至る」より随分早く、今年は大麦が収穫できた。
昨年にお試しくらいの面積で初めて麦の種を播いたのだが、近所のオバァちゃんが
麦踏みその他をあれこれ指導、まずまずの出来栄えで収穫する事が出来た。

 脱穀機にかけた麦を焙烙代りの陶板に入れて朝、練炭火鉢にかけ弱火でじっくりと焙煎。
丁度雨降りだった為、農業書を読みながらの晴耕雨読を気取って主人が焙煎係りに。
夕方くらいまではのんびりと時折掻き回すだけでよかったのだが、香ばしい焙煎香が
立ちこめるくらいから3分と目を離せない状態に。油断すると炭化してしまうのだ。

 白かった生の麦籾が全体に茶色くなって、はったい粉の匂いがしてくるが
店頭で売っているような濃いこげ茶色には一向にならない。
それでも口に入れると香ばしい入り豆のような味わい。

一度やりだすと結構凝りだす主人が夕食時も側らに火鉢を移動させて焙煎しつつ食事。
寝る前になって写真のような胡麻塩状態に。

 翌日早速麦茶を沸かしてみました。出来上がった麦茶は若干薄いけど、ちゃんと麦茶の色。
デイ建てを飲んでみると、何ともいえない甘みと香ばしい香り、まろやかな味わい・・・・。
「麦茶ってこんな美味しかった・・・?!」

 実は私は元々麦茶がそれほど好きではなかったのですが、理由は何となく
生臭いような香りと何ともいえないえぐみのような味がする物が多かったから。

 スーパーでお徳用パックなどで安く売られている物は全て熱風焙煎。
簡単に言えば超高温の巨大ドライヤーみたいな物で短時間に焦げ色をつけて加熱する方式。
干し椎茸などの乾物も同様な方法で昨今では製造される物が多い。

私が麦茶に感じていた不味さはどうやらこのインスタントな製造法に由来する物のようだ。
考えてみれば穀物として食べることの出来る物を焙煎して飲料にするというのは
結構贅沢なことだし、手間隙や製造法を考えるとコーヒーと大差ない。

主人曰く「ワシらは麦茶の偽物を飲んでたんやな。これを飲んでしまったら今年の秋も
     気合入れて麦を作るしかないな・・・。」

 麦茶はキチンと焙煎されたもの、それもキチンとやかんでグラグラ沸かして飲むべしです。
味、ホント違います・・・。
やや語弊があるがインスタントな製造法で作られているから安いのだ。