cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

冬至のカボチャって何?・・・と言われました。

 10月に入り、屋久島もようやく陽射しが和らいできました。
6月から9月は主人曰く「暴力」な太陽光。日中の農作業などマゾか苦行者しか
やりません!!!と言った感のある屋久島です。

でも、それでも日中はまだ暑い。いまだに私は浴衣(あぁ早く秋のムードを楽しむ袷が着たい!)、
子供達も半袖シャツ、下の2歳の若様にいたってはオムツ離れの最中と言う事もあり、
お尻丸出しでウロウロ・・・。

今年は長梅雨だったせいもあり、カボチャの収穫はイマイチ。トマトは半分くらいは
実をつけずに枯れてしまいましたが、去年交雑した事に気が付かずに植えた雑種カボチャが
ここ1ヶ月ほどの間にゴロゴロ。

洋ナシ形の変ったルックスをしたバターナッツと言う西洋カボチャの甘~い品種と
日本の在来の小菊南京の雑種です。カボチャの品種分類上は同じ系統に属するので
あっさり交配してしまったらしい。

まぁ不味くはないだろうから、今年はこれが冬至用のカボチャかな・・・。
などと考えつつ収穫をしていたら、隣で畑をやっているT婆ァちゃん登場。

「カボチャの収穫ですか?たくさん作ってるねぇ。」
「えぇ、保存が利くし、お菓子にも使えますから。」
「そんカボチャは、結構遅く植えとったけど沢山なったねぇ」
「そうですね。これだけあれば冬至にもカボチャが食べられそうです」
「・・・・冬至にカボチャ? 何それ?」
「えっ・・・・?冬至の時にカボチャ食べませんか?」
「食べんねぇ・・・?関西の人は食べんの?」

 食文化研究やってて冬至にカボチャを食べるのは、ほぼ全国的な風習だと
思ってましたが、イヤイヤ屋久島ではそういう風習がないことが判明!!

どの辺りから食べない地域になるんでしょうか?
北海道辺りでもひょっとしたら、そういう風習はないかもしれませんねぇ・・・。

民俗学を作り上げた柳田邦夫先生もおしゃられていたようですが、
やはりフィールドワークで自分の足と眼と耳を使って調べなきゃダメですね~。

ちなみに屋久島ではお月見は、本州地域と同じようにススキや萩などとお団子を供えて
同じように行われます。

ただ特徴的なのはお月見、つまり仲秋の名月の夜に浜辺で子供達が歌を歌い
綱引きをするという風習がある事。

で、その唄が各集落ごとに節回しや内容が違うのですね。
何故か残酷な内容や不気味な内容の歌詞が多いらしいというのが謎ではあります。
我々の住む集落に伝わる歌は、美人で気立ても良い評判のお嫁さんを
姑が妬んで毒で殺してしまうという内容だそう・・・・。

嫁姑問題、昔から結構深刻だったみたいですね。