cafē 水照玉 & hostel~多忙なスローライフ徒然

屋久島・永田のCafēとゲストハウス。ゆる~く菜食&マクロビオティック 営業案内と田舎暮らし・農・食・サスティナブル・教育その他雑多に。

光が刺して

 
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今年一番かもしれない肌寒さを通り越した冷たい風。
暦を見ればもう小雪
 
すっかり冬準備を始めたかのような空は朝から重たく鈍い金属色。
 
午後をずいぶん回ったころ、すっかり北よりに短くしか
空に現れなくなったお日様が、
雲が切れたのを幸いに夕方の金色の光を投げ込んできた。
 
床にこぼれる金色。
白いでこぼこの壁にも飛び散る金色。
 
しょぼくれたように項垂れていた草たちが
途端に騒々しくおしゃべりを始めたかのように、
やっぱり金色に染まっている。
 
同じ光景を夏の終わりにも、秋のさなかにも折々に目にするのは、
                     この小さな集落が夕日とご対面する島の北西に位置しているから。
 
                     視界に入るものすべてが金色に染まる。
                     海も金色。稲穂をたれた田んぼも金色。
                     でこぼこの山々たちも、小鳥やサルや鹿たちを抱く木々も
                     それぞれが、まるで最初から自分たちは光で出来ているのだと、
                     そういわんばかりに金の色を受け止める。
 
                     嗚呼 私たちはすでに極楽浄土に生きているのだ。
                     どこでもない、今生きている此処こそが
                     本当は極楽浄土なのだ。
                                     
                                                水があり、光があり、空気がある。
                      豊かに実りをつける大地があり、恵み抱く森がある。
                     田や畑には光る稲穂や、風におよぐ野菜たち。
 
                      そして他愛ないおしゃべりにはしゃぎ、
                      まんがやお気に入りの本の続きを気にする子供たち。
 
                      今此処こそが極楽浄土なのだ。
                      何故私たちは、そんな当たり前のことを
                      忘れているのだろう。
                      ない物ねだりで、あくせくしているのだろう。
                       此処ではない何処か、
                       今ではない何時か、
                       今とは違う、進化した高度な自分・・・。
 
                      此処にある、今ある、自分の中にある。
                      だって今此処が浄土なんだから。
                      ただ私たちは、それに気づかず
                      自らで浄土を壊しているにすぎないのだ。
 
                      此処こそが、今こそが、極楽なのだ。
 
     とある日の、つぶやきごと・・・。