乳製品フリー・ビーガン発酵バターの作り方
完全ビーガン。乳製品アレルギーでもOKな安心バターを簡単手作り!
こんがり焼けたトーストにとろけるバター、文句なく美味しいですよね!
でも最近は乳製品アレルギーの子供たちも珍しくありません。
屋久島のような田舎でも、学校の一クラスには必ず何人か牛乳が飲めない子がいます。
当然クリーム類も食べられなくて、市販品だとケーキやクッキーなど、
洋菓子類の大半がアウト。
他の子供が美味しそうに食べていても我慢するしかないのは辛い(´;ω;`)
お誕生日のお祝いケーキも毎回苦労されているお母さん方も多いようです。
バターも勿論駄目。でもマーガリンの類はEU諸国では「緩慢な自殺薬」とまで
言われて、実は販売や使用を禁止している国も多いのです。
そこで、乳製品アレルギーの方や厳格な菜食の方でも大丈夫!
しかも美味しいビーガンバターの登場です。
実は物凄くあっさり自宅で手作り可能なんです\(^o^)/
材料は3つだけ。ボールと泡だて器があればOK!
拙宅は家族全員いまどき珍しいと言われるアレルギー皆無家庭なのですが、
毎朝の食事にはこのビーガンバターを使用しています。
地元鹿児島・宮崎の高千穂バターが極端に近年品薄になったこと、
全国的バター不足と消費税増税もあって価格も一個500円超と洒落にならない(◎_◎;)
マーガリンなんて冗談じゃないし、とにかく、まず美味しくない!
最近はこのビーガンバター・オリーブオイル・練りごまと
自家製ジャムやはちみつがパンのお供の定番となりました。
毎朝がっつり朝ごはん!の拙宅では米だろうがパンだろうがとにかく食う!
パン食の時は蒸し野菜・スープor味噌汁、サラダに豆乳ヨーグルトと野菜山盛り。
バターの消費も家族5人(今は長女が寮生活なので4人ですが)だと
消費量も半端ないのです。
オイルと豆乳ヨーグルトをきちんと乳化させれば
使い心地もコクのある味わいもバターそのもの!
普通のバターは
乳脂肪・乳タンパクから生じるコクや旨味に塩味が加わったもの
哺乳動物は本能的に自分の身体の素やエネルギーになる
糖質・脂質・タンパク質の組み合わせをうまい!と感じるので
バターやチーズを美味しいと考えるのは当たり前なんです。
そこでビーガンバターでは以下の2つを使ってバターと同じ条件の旨さを作ります。
豆乳ヨーグルト→ 大豆たんぱくと乳酸発酵による複雑な旨味
ココナッツオイル→ 濃厚で甘みのある脂質の旨味
ココナッツオイルは植物性オイルの中では珍しい、一定温度以下で
固体になる性質があるのでバター同様の使い心地になるのもポイントです。
さらに拙宅では塩を塩麴に置き換えて作成することで
糀の発酵の旨味や成分まで加えて美味しさと発酵の恩恵をWで取り込みました。
見た目は白っぽいバター。焼きたてトーストに塗った感触も味わいもバター!
発酵による僅かな酸味とココナッツオイルの甘みのある香りもGoodです。
普通のバターに何ら劣るどころか、下手な大量生産品よりもおいしいです(^^)
乳製品アレルギーのご家庭にはぜひおすすめの安心植物バターです。
レシピ&作り方
材 料
市販品でもOK・拙宅では米のとぎ汁とヨーグルトメーカーで自家製造してます。
別ページに豆乳ヨーグルトの作り方も掲載しています。
ココナッツオイル 豆乳ヨーグルトと同量から2倍くらい
お好きなメーカーやお品で。拙宅ではカークランドのオーガニック2.4lを
ドカンと購入(^^; お菓子作りなどにも使用しています。
※分量は乳化具合やお好みで。オイルの割合が少ないほど、豆乳の味わいが
しっかりしたコクのある味に。オイル多めなら軽やか。
(ただしカロリーはオイル多い方が当然高いです。)
作り方
① 豆乳ヨーグルトを珈琲用のペーパーフィルターで2時間ほど水切りします。
② ボールに水切りしたヨーグルトをいれ、塩麴をお好み量で入れます。
③ 泡だて器でヨーグルトと塩糀を滑らかにダマが見えなくなるまで混ぜます。
④ ココナッツオイルをお玉一杯分ほど入れて、泡だて器でグルグルかき混ぜて
よく乳化させます。乳化すると、もったりとクリーム状になって、泡だて器の後が
そのまま残るようになります。
⑤ よく乳化したら、またお玉一杯分のオイルを加えて泡だて器でかき混ぜ
乳化させることを繰り返します。
⑥ 時々味見してみて塩味を調整、好みの味とクリーム状になったら
バターケースになどに移して冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり。
※ココナッツオイルは固まると固いので、追記参照してください。
滑らかな使い心地になります
コツは、必ずお玉一杯分づつ、少しづつオイルを加えて乳化させること。
一気にオイルを入れてしまうと、乳化せずドレッシング上に分離した状態となります。
フレンチトーストなどにも使用していますが
若干焦げやすいだけで、使い心地はバターと変わりません。
是非お試しあれ♪
追記
冬場になるとココナッツオイルがかっちり固まってしまいます。
また平素の保管も冷蔵庫保管が原則なので、やはり固まってしまいます。
ココナッツオイルは固まるとポロポロして、使いづらい(^^;
そこで、こめ油などの液状植物オイルを乳化の際に
ココナッツオイルの1割から2割加えます。
これで、冷えて固まっても適度に柔らかく、使い心地がアップ!
酸化に強く、風味の穏やかなこめ油や菜種油(白絞め)が向いています。
またヨーグルトの発酵した酸味が苦手な人は、ほんの少し甜菜糖などを加えるか
豆乳ヨーグルトの発酵具合を調節してください。
市販品を使用する場合は、ブランドを色々試してみてくださいね。